ウドー音楽事務所 大阪支社

KRAFTWERK/クラフトワーク

BIOGRAPHY バイオグラフィー

クラフトワーク

クラフトワークは、ドイツ・デュッセルドルフで1970年に活動を開始した、ラルフ・ヒュッターとフローリアン・シュナイダーを中心とした電子音楽ユニット。

当時前例のなかった実験的なエレクトロニック・テクノロジーを駆使した作品を結成から発表し続け、74年に発表された『アウトバーン』で本格的にブレイク。世界中の多くのミュージシャンに衝撃を与え、YMOなどに象徴される70年代後半以降のテクノ大潮流の源泉となり、元祖“テクノ・ポップ”と称されるようになる。
音楽だけでなく、ロシア風アヴァンギャルドなポップ・アートの先端を行くジャケット・ワーク、自らをロボット・マシーン化させたビジュアル・イメージ、シニカルなステージングなど全てが革新的なものだった。さらに80年代に入ってからは、ヒップ・ホップやハウスなどに通じる“電子楽器を使用したダンス・ミュージック”のルーツとしても評価されており、そのアプローチは20世紀の音楽史を変えたとも評される。

12年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)で公演を開催。8枚のオリジナル・アルバムを8日間にわたって全曲披露、しかもステージ背景全面に投影された画像は全て3D仕様で、観客は専用3Dグラスでライブを楽しむという革新的な演出で、大反響を呼んだ。この3D公演は13年に日本でも行われ、東京8公演+大阪公演は即日完売。その後もこの公演は、シドニーのオペラハウス、ベルリンの新ナショナルギャラリーなど世界各地の名だたる会場で開催され絶賛を博した。また、この3Dライブを収録した映像&音源作品『3-D THE CATALOGUE』を2017年にリリースし、第60回グラミー賞最優秀ダンス/エレクトロニックアルバム賞を受賞。19年には再び東京・大阪にて3Dコンサートを行い、チケットは即日完売と大成功を収めた。

20年には残念ながら創立者のひとりであるシュナイダーが逝去するも、ラルフ・ヒュッターがチームをリードしながら世界各国でパフォーマンスを続け、21年10月には「ロックの殿堂」入りも果たした。日本にも初登場となった24年のFUJI ROCK FESTIVALで久しぶりのカムバックをし、さらに26年には大規模なUKツアーを開催することも発表と、精力的な活動を続けている。

60年近いキャリアを持ちながら、依然時代が追いつくのを待ち続けている彼ら。永遠に未来を想起させるとも評される彼らのテクノ・ユートピア・シンフォニーを直に味わい、現実からその先へといく体験を。

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