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BOZ SCAGGS
/ボズ・スキャッグス
Out of the Blues Tour
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ボズ・スキャッグスの新作アルバム『アウト・オブ・ザ・ブルース』はアルバム・タイトルとして実に相応しい。何故なら彼の50年近く続いているキャリアはブルースから始まっているからだ。
1944年6月8日にオハイオ州カントンで生まれたスキャッグスは、10代の時をすごした米国オクラホマ州とテキサス州でブルース、R&B、初期のロックンロールに染まり、ダラスでハイスクールに通っている時に地元のバンドで演奏した。その後ウィスコンシン州マディソンとテキサス州オースチンでミュージシャンとして活躍した後、スキャッグスはヨーロッパ、中東、アジアを旅し、ストックホルムでデビュー・アルバム『Boz』を制作した。
スキャッグスは1967年に米国に戻り、サンフランシスコのスティーブ・ミラー・バンドに加入、アルバム『未来の子供達』『セイラー』の制作に参加した。その後1968年にアラバマ州マスクル・ショールズでレコーディングされた『ボズ・スキャッグス&デュアン・オールマン』をアトランティックレコードよりリリースした。彼のシグニチャースタイルとなるバラードに加え、ロック、ブルース、R&Bの影響を独特に織り交ぜ、世に多大な影響を与えた70年代のアルバム『モーメンツ』『ボズ・スキャッグス&バンド』『マイ・タイム』『スロー・ダンサー』及び1976年に『シルク・ディグリーズ』をリリース。『シルク・ディグリーズ』はセールス的に大成功を収め、アルバム・チャート2位となり、115週間チャートに君臨した。トップ40ヒットの「イッツ・オーヴァー」「リド・シャッフル」に加え、グラミー賞を獲得した「ロウダウン」も収録されている。また、同アルバムからの「ウィア・オール・アローン」は後にリタ・クーリッジがカバーし、チャート1位となった。その後も『ダウン・トゥー・ゼン・レフト』『ミドル・マン』をリリースし、「ブレイクダウン・デッド・アヘッド」「ジョジョ」「燃えつきて」等のヒット曲を生んだ。
この70年代の成功にもかかわらず、スキャッグスは80年代の大半は音楽シーンから離れ、旅行や家族でビジネスを行い、父親になり、更にサンフランシスコでクラブ・スリムスを設立した。1988年、8年振りに音楽シーンに戻り、『アザー・ロード』『サム・チェンジ』『ディグ』、そしてグラミー賞にノミネートされた『カム・オン・ホーム』、アンプラグド・アルバム『フェイド・イントゥ・ライト〜ラヴ・バラード・アルバム 2』、これまでのヒット曲を演奏したライブアルバム『グレイテスト・ヒッツ・アルバム』をリリースした。また、ドナルド・フェイゲンのザ・ニューヨーク・ロック・アンド・ソウル・レビューとツアーし、その間、米国および海外、特に日本で人気を博した。ジャズ・スタンダードを歌った2枚のアルバム『バット・ビューティフル』『スピーク』をリリースし、後者はビルボード・ジャズ・チャートで一位になり、南部音楽の影響を受けた『メンフィス』とR&B調の『ア・フール・トゥ・ケア』と共に、それぞれスキャッグスのスタイルに溢れた音楽性が輝いている。
「音楽は常に私のパートナーで、今はかつてないほど自由に感じている。」とスキャッグスは語る。「長年かけて漸く自分の音を見つけた気がする。満足できるアプローチに近づいた。」
74歳の現在でも精力的に活動を続けており、2018年8月、スキャッグスのルーツであるブルース・ミュージックに回帰したアルバム『アウト・オブ・ザ・ブルース』をリリース。この新作アルバムが第61回グラミー賞ノミネートされた。そして、さらに2019年5月に来日公演が決定!心の琴線に触れる「ウィア・オール・アローン」「ロウダウン」から最新アルバム曲まで、大人の聴ける都会的で洗練された音楽、さらにルーツ・ミュージックであるブルースを心ゆくまで堪能させてくれるに違いない。
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