TOTO/トト

40 TRIPS AROUND THE SUN TOUR

NEWS 最新情報

  • TOTO <デビュー40周年記念ジャパン・ツアー>日本武道館公演レポートが到着。セットリストのプレイリストも公開!
    2019.02.21

    『40 TRIPS AROUND THE SUN』ツアーと銘打たれた、TOTOの17回目となる来日公演。このツアーは昨年2月にリリースされた、デビュー40周年を記念する最新ベスト・アルバムの名をタイトルに冠していて(直訳すると“太陽の周りを40周”で、太陽が地球の周りを1周するのが1年だからつまり40年!)、そこから想像できる通りバンドの歴史を総括する集大成的な内容となっている。2月14日(木)の広島公演を皮切りにスタートした全国8都市8公演のツアーが、いよいよ20日(水)に日本武道館公演を迎えた。

    「天に旅立ったスティーヴの兄弟のことは一度たりとも忘れたことがない。ジェフ&マイク・ポーカロにも大きな拍手を!」(スティーヴ・ルカサー)

    感無量ーー今回の武道館公演を観て湧いてきた言葉はまさにそれだった。満喫、とか、堪能、あるいは単純に、良かった、ではなく感無量。それはデビュー当時から彼らを追いかけ、彼らの音楽によって人生を変えられた自分の素直な気持ちだ。感動的、というのとも少し違う、まさに感無量なひと時…。
     19時06分、照明が落ちてショーがスタート。オープニング・チューンは集大成となるボックス・セット『All In』に収められた新曲を収めたディスク『Old Is New』の2曲目に入っていた<Devil’s Tower>だった。元々は81年頃に録音し、ジェフ&マイク・ポーカロ兄弟のプレイがCDに収められた重要曲だが、その曲で始まるのはちょっと意外な感じがした。と言うのも、昨年3月からスタートしたデビュー40周年のヨーロッパ・ツアーでは同じく新曲の<Alone>がずっと1曲目に演奏されていたからで、それは1月末にリリースされたCD/DVD/Blu-rayで多くのファンが確認済み。ゆえに、皆も恐らくそこから来ると予想していたはずだ。電話インタヴューでルークが語っていた、『セットリストはどんどん変えている』がいきなり実行されるとは…。が、この”嬉しい肩透かし”(?)がまた逆にハートを熱くしてくれた。人によっては初めて聴く曲かもしれないが、しかしこの1曲で”オーディエンスとの40年間”は早くも最高潮に達した感がある。しかも、続く2曲目がデビュー曲の<Hold The Line>という連射で早くも涙腺が緩んでしまう(これを書いている今も、そのシーンを想い出し、涙目になってしまった…)。

    2018年の曲で始まり続いて1978年のデビュー曲をやりながら、その40年の隔たりを一切感じさせないところにこの曲順の意図があるのかもしれない、そう思わずにはいられなかった。2018年の曲がどこか懐かしく、1978年の曲が今なお新鮮。そして、それこそが彼らのデビュー40周年記念コンサートの本当の意味なのではないだろうか?3曲目は1982年の名作『TOTO IV』から、LP時代のB面のトラック2に収められていた<Lovers In The Night>で、ここではジョセフ・ウィリアムスがリード・ヴォーカルを担当。そしてこれがまたなんとも新鮮だった。
     ジョセフがリードを歌った、つまりそれは、オリジナル・メンバーにして数々のヒット曲の作者でもあるキーボーディスト、デヴィッド・ペイチの不在を物語っている。そう、<Lovers In The Night>はレコードではペイチが歌っていた曲だ。ペイチが今回来れないことを知って、がっかりした人は少なからずいたと思う。彼はプレイももちろん凄いが、その存在感であったり、さり気ないムーヴ(振り)がオーディエンスの盛り上げに大きな影響を及ぼしているからだ。しかし、そのペイチの代役となったゼイヴィアーことドミニク・タブリンが凄いプレイヤーだった! まだ若いアーティストながら実にテクニカルかつクリエイティヴな感性の持ち主で、以前、プリンスのバンドに居た、という経歴も十分納得させられた。彼のファンキーなピアノがこの<Lovers In The Night>をリードし、この後も<Rosanna>ではペイチ風に、さらに、インストの<Jake To The Bone>では実に独創的な新感覚によるソロを披露。きわめつけは、<Girl Goodbye>に入る前の単独プレイで、ここでは、ジャズもクラシックも演奏出来、かつそれを若い感性でクリエイティヴに発するところに衝撃を受けた。ルークも彼のことを非常に買っているが、この日はその<Girl Goodbye>の前のソロを終えるとジョセフ・ウィリアムスがゼイヴィアーと熱いハグ。これは絶対にジョーがゼイヴィアーのプレイに心を打たれたからに違いない。とにかく今後も絶対に注目のアーティストだ。
     ゼイヴィアーの話が出たので、その他のサポート・プレイヤーに関してもここで触れておこう。まずはドラムスから。ドラムスはジェフ・ポーカロを崇拝するシャノン・フォレストで、彼は3年前の来日公演でもプレイしているから多くの方がご存知のことであろう。以前ペイチが、『シャノンとやっていると、時たまジェフがプレイしているんじゃないかと思うことがある』と語るほどジェフの魂を継承するプレイヤーだが、この日もまさに『ジェフが降ってきた!』と思う箇所が何回か訪れた。前述の<Lovers In The Night>は間奏でキーボードのアンサンブルがフィーチャーされ、そこにキメのリズムが絡む、これぞTOTO!なサウンドを持つ1曲だが、そのキメのところのドラミングの”間”がどうしようもなくジェフでまたまた目頭が熱くなってしまった。それからセットの後半に披露されたインスト曲<Dune>でのシャッフル感、これもどうしようもなくジェフでゾクゾクっとさせられた。彼も本当に素晴らしいプレイヤーだ。

    そして、これまでは、リー・スカラー、ネイザン・イーストといった重鎮が受け持っていたTOTOのボトム、ベース・パート。今回は北欧出身のイケメン、シェム・ヴォン・シュロックが担当したが、この彼がまたとても重要な存在になっている。ベース自体のサウンドももちろん申し分ないが、その弾き方がまた実にセクシーなのだ。そう、弾いている時の腰の感じはまさにセクシーと表現するのがぴったり。TOTOは職人気質のロッカー集団で、決してセクシーという言葉を連想させるグループではないが、そこにシェムが新風を巻き起こした。しかも、彼の歌声がまた半端なく良かった。ルークが『スーパー・ハイ・テナーの持ち主!』と紹介する綺麗な高音の使い手で、なるほど、これまでは必ず同行した女性のバック・アップ・シンガーが今回不要だった理由がしっかりと感じ取れた。そして、大半の曲のコーラス、および、<Home Of The Brave>の出だしではリード・ヴォーカルを務めたウォーレン・ハムもまさにGood Job!! 彼は1980年代にも二度TOTOで来日しているが、テナー、ソプラノ、アルトと3本のサックスを使い分け、さらに、途中のアンプラグド・セットでは絶品のフルートを響かせてくれた。加えて『Mindfields』からの<No Love>ではステージの前方に出てきてハーモニカまで華麗にプレイ。ちょっぴりアーシーなその曲に絶妙の風を吹き込んでくれた。
     もう1人のサポート・メンバー、レニー・キャストロは過去にも数回TOTOと来ている、誰もが知る存在だ。今回も全ての曲に素晴らしい演出を施し、特に、『TOTO IV』でジェフと作り上げた<Africa>での歴史的なグルーヴを今回もシャノンとの2人で再現。武道館に広大なアフリカの風景を運び込んでくれた。

    といった最高のメンバーと織りなす最高のTOTOミュージック。独特のムーヴでキーボードを弾くスティーヴ・ポーカロの”舞”は今回も健在で、ジョセフも喉の状態がとても良かった。そして、グループの顔であるルークはロック・スターの看板を残しつつ、しかし、エゴなどは全くない、どこか清々しい表情で終始プレイ。TOTOというバンドのアンサンブルを楽しみ、二階の立ち見席までソールド・アウトという大観衆を実感しているのがこっちにも伝わってくる。そして、それはルークの力があったからこそ、ルークが数々の困難にもめげず前進してきたからこそ得られた喜びなのだが、しかし、彼は常にバンド全員で成し得た快挙、と決して自分1人の力ではないことを強調。そして、TOTOは常に”ファミリー”なんだ!と繰り返す。この日もバンドのメンバー紹介の時に『デヴィッド・ペイチは残念ながら体調不良で今回は来れなかったけれど、今、回復に向かっているんだ!』とメッセージし、さらに、スティーヴ・ポーカロを紹介した後に『天に旅立ったスティーヴの兄弟のことは一度たりとも忘れたことがない。ジェフ&マイク・ポーカロにも大きな拍手を!』とコメント。そういった一つ一つの言葉やムーヴ、そして、スリリングこの上ないキメ、アンサンブルの瞬間、その全てがファンをどうしようもなく魅了。あっという間に終わった感もあるが、時計はスタートから2時間10分が経過していた。もう言葉は”感無量”しか出てこない。TOTOのメンバーに心から感謝。そして彼らと同じ時代を40年間生きられたことに感謝。これからもずっと彼らを追いかけて行く。いつまでもずっと。

     文|TOSHIKI NAKADA:中田利樹(COOL SOUND Inc.)
    写真|MASANORI DOI: 土居政則

  • TOTO デビュー40周年記念ジャパン・ツアーが遂に開幕!初日公演のライヴレポートが到着!
    2019.02.15

    デビュー40周年記念のワールドツアー、日本公演は広島からスタート
    ヒット曲を織り交ぜながら、充実の“TOTOサウンド”を響かせる!

    TOTO、17回目の来日公演は『40 TRIPS AROUND THE SUN』ツアーと銘打たれている。これは昨年リリースされたデビュー40周年を記念するベストアルバムの名をタイトルに冠していて(直訳すると“太陽の周りを40周”で、太陽が地球の周りを1周するのが1年だからつまり40年!)、そこから想像できる通りバンドの歴史を総括する集大成的な内容となっている。ツアーは昨年2月のヨーロッパ公演を皮切りにアメリカを回り、オセアニアを経て、いよいよ日本上陸である。
     今回の来日メンバーはオリジナルメンバーであるスティーヴ・ルカサー(G, Vo)、スティーヴ・ポーカロ(Key)に加え、3代目ヴォーカリストのジョセフ・ウィリアムス(Vo)、シャノン・フォレスト(Dr)、レニー・キャストロ(Perc)、ウォーレン・ハム(Sax, Cho)、シェム・ヴォン・シュロック(B, Cho)、ドミニク・タブリン(Key)という面々。ヨーロッパ公演に参加していた創始者のひとり、デヴィッド・ペイチ(Key)が不在なのは残念だが、その代わりとなるゼイヴィアー(=ドミニク)もプリンスと一緒にプレイしていた強者ということでこれはこれで楽しみだ。
     ジャパンツアーは日本武道館、大阪城ホールを含む全国8都市8公演。まずは2月14日のバレンタインデー、広島文化学園HBGホールでアニバーサリーツアーの幕は切って落とされた。

    薄暗い中、8人のメンバーがステージに上がる。彼らが1曲目に選んだのは、なんと昨年11月にリリースされたばかりの新曲「DEVIL’S TOWER」。ただし新曲といっても注意が必要で、これは80年代前半の未完成音源に現メンバーが新たに音をオーバーダビングして完成させたもの。つまり今は亡きジェフ&マイクのポーカロ兄弟やボビー・キンボールらがいた“80’s TOTO”と“2017 TOTO”の時代を超えたセッションがこの曲で実現しているのだが、それを冒頭に持ってくるとは……この選曲からも彼らの40周年記念ツアーに懸ける想いが伝わってくる。さらにその直後に演奏されたのは「HOLD THE LINE」。デビューアルバム『宇宙の騎士』に収録された彼らの最初のヒット曲。あの印象的なピアノのイントロが鳴った途端に場内大喝采。バンドも「どうだ!」と言わんばかりにサビを繰り返し、2曲目にして大変な盛り上がりを見せる。
     ステージ上は楽器が並べられただけの実にシンプルな構成である。前列の左右をゼイヴィアーとポーカロ、2台のキーボードが挟み、その間のスペースをルカサーとジョセフが動き回る。一歩下がったところにシェム、後列左からレニー、ウォーレン、シャノンがスタンバイ。唯一セットと言えるのは背後の幕で、ここにはベスト盤『40 TRIPS AROUND THE SUN』のジャケットと同じスペイシーな図柄が描かれている。
     ライブはTOTOの魅力満開で進んでいった。ルカサーとジョセフが交互にヴォーカルをとり、“野生のルカサー”“知性のジョセフ”と異なるテイストが混じり合う。それを包み込むのは“サウンドウォール”とでも呼べそうなブ厚いコーラスとキーボード。さらにドラムとパーカッションが複雑なリズムパターンを植え付ける。もちろんルカサーのギターは空前絶後の力量で、「I WILL REMEMBER」では哀愁を感じさせる歌声を聴かせた後、アウトロで情感たっぷりのソロを披露。その余韻も引かないうちに「ENGLISH EYES」ではハードなリフをかき鳴らし、無双っぷりを見せつける。ハードロック、プログレ、AOR……プレイヤーが巧ければジャンルなどないも同然で、フュージョン王道の「JAKE TO THE BONE」はバカテクすぎて笑いが漏れるほど。と、思いきや「パーティソング!」とはじまった「ROSANNA」では歌を客席に委ねるサービス精神ものぞかせていた。

    中盤はルカサーがアコギに持ち替え、メンバーも前方に固まって座り、アンプラグド風味のセッションを聴かせる。1曲ずつ曲の背景を語りながらワンコーラス程度披露。都会的AORの「GEORGY PORGY」、ポーカロが作編曲してマイケル・ジャクソンに提供した「HUMAN NATURE」、ピュアなバラードの「I’LL BE OVER YOU」、ウォーレンのハープが印象深い「NO LOVE」、『ザ・セブンス・ワン~第7の剣』からカットされた「STOP LOVING YOU」……。
     このパートはリラックスした空気の中で行われたが、そこで気付かされたのはバンドの仲のよさだった。ライブ序盤からルカサーがメンバーの元に寄って行ったり、ジョセフと肩を組んだり、若手のゼイヴィアーと絡んだりと、とにかくゴキゲンでヤンチャ気質全開。それを加速させるムードメイカーのウォーレンもいて、ステージ上の雰囲気が実にあたたかいのだ。それもこの40周年ツアーがうまくいってることを表しているし、デビュー41年目のTOTOが新たな黄金期にいるという証なのだろう。

    後半驚いたのは「DUNE」が演奏されたことだった。1984年に公開された映画『DUNE』(邦題『砂の惑星』)のテーマ曲で、2台のキーボードが絡み合うインストゥルメンタル。壮大な風景を描き出す音像はやはりTOTOらしさに満ちている。さらに驚かされたのはルカサーの「この曲弾きたかったんだ」というMCからビートルズ「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」をカバーしたこと。これが濡れたシンセが鳴り響くTOTOサウンドに見事に変化していて、「どんな曲でもTOTOがやるとTOTOになる」ことを痛感すると共に、その中でルカサーは実に気持ちよさそうに“泣きのギター(まさにMY GUITAR GENTLY WEEPS!)”で独演会していた。ちなみにルカサーとウォーレンは来月3月27日からスタートするリンゴ・スター・アンド・ヒズ・オールスター・バンドのメンバーでもあり、そこでも11公演に参加。ルカサーが日本びいきなのは有名だが、ここまで日本に滞在しているとますます親近感が湧いてくる。
     本編ラストは言わずもがな「AFRICA」。ポーカロのキーボードではじまり、太古の昔に引き戻されるようなリズム……アーシーとアーバンをわしづかみにする、これぞTOTOの真骨頂である。最後ジョセフもルカサーも両腕を広げカモン!と客をあおり、レニーもオフマイクで叫び、会場内は大合唱。アンコール「HOME OF THE BRAVE」はまさかのウォーレンが歌い出しを担当し、ハッピーなロックンロールで大団円を迎えた。
     とにかく全体を通じて感じたのはバンドが今、非常にいい状態であるということだ。メンタルも、フィジカルも、メンバーの関係性もすべてが良好で高水準にある。会場にはグレイヘアの年配者に交じって若者や親子連れの姿も見えたが、この40周年を機にQUEENのように再評価の熱も高まるかもしれない——そう感じさせるクオリティと充実感が今のTOTOには漂っている。

    文/清水浩司
    写真/菊井博史

    LIVEPHOTO GALLERY

    セットリスト

    【関連キャンペーン情報】
    <あなたが選ぶ#TOTOマイ・ベスト10>キャンペーン
    プレイリストを作成してシェアしてくれた方の中から抽選で5名様にメンバーのサイン入りツアーパンフをプレゼント!
    応募受付期間:2月13日(水)正午~2月28日(木)23時59分
    詳細はコチラ https://SonyMusicJapan.lnk.to/TOTOMyBest10

PAGE TOP