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TEDESCHI TRUCKS BAND/テデスキ・トラックス・バンド

SIGNS 2019 TOUR

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  • TEDESCHI TRUCKS BAND テデスキ・トラックス・バンド ジャパン・ツアーがスタート!大阪公演のレポートが到着!
    2019.06.12

    約3年ぶりのジャパン・ツアー、その初日公演となった6月11日(火)あましんアルカイックホール公演のレポートとライヴ写真を公開します。本日はZepp名古屋にて。東京公演は金土日の三日間、東京ドームシティホールにて開催!

    2016年以来3年ぶりの来日、前回の来日の後、ベーシストのティム・ルフェーヴルが抜けて新たにブランドン・ブーンが参加、そして残念ながら病気で死去したキーボード/フルート奏者のコフィ・バーブリジュの後を継いだゲイブ・ディクソンを加えた新編成での日本公演の初日。

    1曲目はニューアルバム『Signs』から、何とスーザンはギターを置いて、ハンディ・マイクで歌う「Shame」。いきなりホーンセクションと緩急をつけながらぶつかり合う力強い曲でスタート。このメンバーですでにヨーロッパやアメリカを今年だけでも50本以上ツアーしてきて自身満々なのだろう。実に堂々とした歌いっぷりだ。続いてセカンド・アルバム『Made Up Mind』からミディアム・テンポの「Part of Me」。デレクのスライドギター、そしてテナー・サックスのソロが心地よい。そして『Let Me Get By』からの「Don't Know What It Means」ではホーン隊やコーラスに煽られ、スーザンのワウワウをかけたギター・ソロがうねりをあげる。そしてそのまま、あのジョー・コッカーの『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』で有名な「あの娘のレター (The Letter)」になだれ込む。実はこの『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』や『デラニー&ボニー&フレンズ』あたりの70年代スワンプ・ロックがこのテデスキ・トラックス・バンドのルーツと言っていいだろう。前半のハイライトはこの曲に続いて、コーラスのマイク・マチスンがソロボーカルをとる、ボブ・ディランの「Down In The Flood」あたりだろうか。こちらはグッとテンポを落とした、ダウントゥアースなアレンジ。

    デレクやスーザンはもちろんのこと、他のメンバーもそれぞれ、派手さはないが、渋い個性を要所要所に見せてくる。新加入のキーボード、ゲイブも「Somebody Pick Up My Pieces」では本家のウィリー・ネルソン&エミルー・ハリスを彷彿させるコーラス・ワークをスーザンと絡んで見せる。そして今夜のハイライトは、再びマイクのリードで泥臭くファンキーに展開されるアラン・トゥーサンの「Get Out My Life Woman」を受け、デレクのスライドの、神聖で即興的なイントロダクションに導かれてスタートした名曲「Midnight in Harlem」だろう。バンド結成して初のアルバム『Revelator』がいきなりグラミー賞ベスト・ブルース・アルバムに輝いた一因はこの曲の存在に間違いない。本編最後はスーザンのB.B.キングへの賛辞と共に、「How Blue Can You Get」で終了。そして今夜のアンコールはメンバー12人が一丸となっての「Bound for Glory」。アメリカの開拓魂とこのバンドの未来を重ね合わせた、彼ららしい明るい、前向きのメッセージを残してステージを降りていく。

    今の彼らは毎回セットリストも大幅に変わっていくので、この後、名古屋や東京ではまた違った盛り上がりを見せてくれることだろう。 できることなら全公演追いかけていきたいものだ。

    FM802 COCOLO編成部 シニアディレクター 古賀正恭

CONCERT INFO/公演情報

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