ジョージア州アトランタの片田舎出身、現在はナッシュヴィルが活動拠点。子供の頃よりブラック・フラッグ、ジ・エクスプロイテッド、デッド・ボーイズ、ニューヨーク・ドールズ、バズコックスなどが心の拠り所のパンク少年として育ち、アウトサイダーな日々を送る。特に夢中になったザ・クラッシュをきっかけに、モット・ザ・フープルやT-REX、スレイドなどのUKグラム・ロックやパワー・ポップを深堀しつつ、シン・リジィやチープ・トリックなどのメインストリーム系も愛聴するようになる。
2009年より地元アトランタで結成したBITERS(バイターズ)のフロントマン/ソングライターとして約10年間、精力的にライヴ活動をしながら3枚のEPと3枚のアルバムをリリースしたが、2018年にバイターズが解散。ソロとして新たに結成したバンド=TUK SMITH & THE RESTLESS HEARTSとして2020年1月にシングル“What Kinda Love”でBetter Noise Musicよりデビュー。2020年の1年間でシングル4枚とカヴァーEP1枚を発表。
同年開催される予定だったモトリー・クルー&デフ・レパードのスタジアム・ツアーのオープニングに抜擢されたものの、不運にもコロナ渦でキャンセル、作品のリリース以外はほとんど何も活動できないままレーベルとの契約が終了する。その後、ソングライティングに多くの時間を費やしたタックは、新たに設立されたレーベル“MRG”と契約、その第1弾アーティストとして2022年11月にデビュー・アルバム“Ballad of a Misspent Youth”を本国で発表。日本では2023年12月に邦題『しくじった青春のバラッド』でデビューを果たす。
どこか懐かしくも新しい、そんな不思議な感覚に陥るような良質でポップなロックンロール・サウンドに、日本でもめざといロック・ファンが即座に反応。アルバムは好調な売れ行きを続けている。
そして、満を持しての初来日公演が決定。「こんなバンドを待っていたんだ!」と多くの期待に応えるがごとく、熱いパフォーマンスを期待したい。