NIGHT RANGER／ナイト・レンジャー

BIOGRAPHY バイオグラフィー

NIGHT RANGERは、カリフォルニア・ジャム2にも出演したロック・バンドRUBICONに在籍していたジャック・ブレイズ（vo,b）とブラッド・ギルス（g）に、ケリー・ケイギー（dr、vo）、アラン・フィッツジェラルド（key）、そしてジェフ・ワトソン（g）が加わり1978年に結成。1982年に「ドント・テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー」など代表曲を収録した1stアルバム『ドーン・パトロール』でデビュー。２人のヴォーカリストによる卓越したメロディ・センス、ギター・ヒーローとして人気を博すようになるブラッドとジェフのツイン・リード・ギターを中心とするテクニックの高さにより、まず日本において特に高い人気を獲得した。
1983年、2ndアルバム『ミッドナイト・マッドネス』をリリースし、全米だけで200万枚ものセールスを記録する。直後には初来日公演が実現。シングル「シスター・クリスチャン」（全米5位）、「ホエン・ユー・クローズ・ユア・アイズ」（全米14位）がそれぞれ大ヒットを記録。名実ともにアメリカン・ハード・ロックを代表するバンドとして全米でも大ブレイクを果たした。
　1985年、3rdアルバム『セヴン・ウィッシーズ』を発表。シングル「センチメンタル・ストリート」（全米8位）、「フォー・イン・ザ・モーニング」（同19位）、「グッバイ」（同17位）が次々とチャートへランクインを果たす。それに呼応するように日本での人気も頂点に達し、日本武道館公演を含むジャパン・ツアーは大成功であった。1987年には4thアルバム『ビッグ・ライフ』をリリース。映画『摩天楼はバラ色に』の主題歌に起用された「シークレット・オブ・マイ・サクセス」が収録されている。翌年には5枚目のアルバム『マン・イン・モーション』をリリースなどコンスタントな活動を続けるが、アラン・フィッツジェラルドの脱退などを経て、バンド活動が一旦解散へと追い込まれてしまう。解散後、ジャックがテッド・ニュージェント、STYXのトミー・ショーらとともにDAMN YANKEESを結成し成功を収めるなど、それぞれに音楽活動を続けた。
1996年、バンドは急遽オリジナル・メンバーで再結成し、日本にも来日しチケットは即日完売となった。翌年には復活アルバム『ネヴァーランド』を、さらに1998年には『セヴン』をリリースし、それぞれのツアーで来日公演を行い成功させるなど積極的な活動が目立った。2003年にはキーボードに元「グレイト・ホワイト」のマイケル・ローディをメンバーに迎え久しぶりの来日公演を行ったが、ステージ・パフォーマンスの充実度は再結成以前よりも優れていると称賛された。2004年には、ジャックがB’zの松本孝弘氏率いるTMGのメンバーとして日本で大々的な活動を展開するなど話題を振りまいた。
　2007年には9年ぶりの作品となる『ホール・イン・ザ・サン』を発表し、ここでも来日公演が実現。翌年には日本でのみ実現したファイアーハウスとのジョイントで来日。さらに2011年にはアルバム『サムホエア・イン・カリフォルニア』、2014年『ハイ・ロード』のツアーでと、コンスタントに来日公演を果たし、その都度成功を収めている。この間、ジェフが脱退し、WINGER〜WHITESNAKEのレブ・ビーチやジョエル・ホークストラ、ケリ・ケリー加入し、ツイン・リード・ギターの片割れを務めている。デビュー35周年にあたる2017年には『ドント・レット・アップ』を発表し、ここでも来日。ヒット曲を交えた日替わりのセットリストで満員のオーディエンスを楽しませた。2019年10月には14回目となる来日公演を行う。大ヒット作品である『ドーン・パトロール』と『ミッドナイト・マッドネス』を完全再現するというコンセプトの特別公演にファンは歓喜し、このジャパン・ツアーも大成功をおさめる。
2021年8月、最新アルバム『ATBPO〜アンド・ザ・バンド・プレイド・オン』をリリース。「それでもバンドは演奏し続ける」と、コロナ禍による特殊な環境で作られたことを強く意識させるタイトルだが、中身はもちろんいつものナイト・レンジャー。ノリノリのロックから美しいバラードまで、ファンが期待するすべてのものが詰まった作品だ。そして今秋待望の来日公演が決定！大ベテラン・バンドとなった今なお、高い演奏力とエネルギッシュなパフォーマンスで会場を沸かせるアメリカン・ハード・ロックの至宝。迫力のステージをお見逃しなく！