NIGHT RANGERは、ジャック・ブレイズ(B,Vo)とギタリストのブラッド・ギルス(G)、バンドの末期に在籍したケリー・ケイギー(Ds,Vo)、アラン・フィッツジェラルド(Key)、そしてジェフ・ワトソン(G)が加わり’77年に結成。’82年に「DON'T TELL ME YOU LOVE ME」など代表曲を収録した1stアルバム『DAWN PATROL』でデビュー。2人の優れたヴォーカリストによる卓越したメロディセンス、ギター・ヒーローとなった2人のリード・ギタリストを中心とするテクニックの高さにより、まず日本において特に高い人気を獲得した。
'83年には初来日公演を行い、2ndアルバム『MIDNIGHT MADNESS』をリリース。全米だけで200万枚ものセールスを記録する。このアルバムから「SISTER CHRISTIAN」「WHEN YOU CLOSE YOUR EYES」がそれぞれ全米5位と14位を獲得するなど、名実ともにアメリカン・ハード・ロックを代表するバンドとして全米でもブレイクを果たした。
’85年には3rdアルバム『SEVEN WISHES』をリリース。シングル「SENTIMENTAL STREET」が全米8位、「FOR IN THE MORNING」が19位、「GOODBYE」が17位と、次々とチャートにランクインを果たした。日本での人気も頂点に達し、日本武道館での公演を大成功に終わらせている。
'87年には映画「摩天楼はバラ色に」の主題歌「THE SECRET OF MY SUCCESS」を収めた4thアルバム『THE BIG LIFE』をリリース。さらに'88年には5thアルバム『MAN IN MOTION』をリリースするなどコンスタントな活動を行うが、キーボードのアランの脱退などを経て一旦解散状態に追い込まれてしまう。解散後はジャック・ブレイズが新バンドDAMN YANKEESで大成功を収めるなど、各メンバーはそれぞれに音楽活動を続けた。
'07年、9年ぶりとなるニュー・アルバム『HOLE IN THE SUN』を発売し、久々の来日公演も行った。翌年にはFIREHOUSEとのジョイント・ツアーが実現。’11年には『SOMEWHERE IN CALIFORNIA』を、’14年には『HIGH ROAD』を発売し、それぞれ来日を果たしている。
デビュー35周年に当たる‘17年、アルバム『DON'T LET UP』をリリース。同年10月に来日を果たし35周年にふさわしい公演を繰り広げた。