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LUKA SULIC/ルカ・スーリッチ

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  • LUKA SULIC 来日ツアーを前にオフィシャル・インタビューが到着!
    2024.12.19

    「僕自身の曲だけでなく、チェロのアンサンブル、弦楽四重奏、クラシックの名曲や、
    僕もみんなも大好きなポップスやロックのヒット曲も披露するつもりだよ」


    2025年2月、仙台を皮切りに東京・京都・名古屋の4都市を巡る来日ツアーを開催するチェリストのルカ・スーリッチ。世界中で一大センセーションを巻き起こした2CELLOSでの活動に2022年で区切りをつけ、以降ソロ活動を本格化。2024年には遂に全曲を自身で作曲したアルバム『LIFE』をリリース。他にもメキシコでのフェス出演なども果たし精力的に自身の音楽を届けている。そして今回、来日ツアーを前に現在は故郷のスロベニアで家族と共に暮らすルカに話を聞いた。
    Q: 2022年のソロ公演はもちろん、それまでも日本で多くの公演を行っていますが、日本で楽しみにしていることはありますか?また、これまで日本で過ごした中での思い出があれば教えてください。

    Luka(以下、L): 日本に行くのはいつも楽しみでしかたないんだ。まず、オーディエンスが素晴らしい。そして、UDOという素晴らしいプロモーター!日本では全てが完璧だよ。移動もコンサートもコンサート以外も運営も、何もかも。食べ物も文化も大好きだし、日本にいると心が穏やかでいられる気がする。地球の裏側と言えるくらい遠く離れた国で、僕の音楽が聴いてもらえていること、ライヴで演奏できることには、喜びと感謝の気持ちしかないんだ。



    Q: SNSアカウントの自己紹介に<Cellist, Composer, Husband, Father>と書かれていて、夫や父親である事と音楽家である事を明確に同列にしているのが印象的です。音楽活動と家族との過ごし方はどういったバランスなのですか?

    L:正直楽ではないし、たくさんの自己管理や我慢が必要だ。でも家族の愛があって、自分が何を求めているかがはっきりしていて、自分の人生に対する責任を真剣にそして誇りを持って受け入れられれば、どんなことも難しく感じないと思うよ。



    Q: 2024年に発表した『LIFE』で初めて全曲作曲をされましたが、作曲をしたいという気持ちやアイデアはいつ頃から持たれていたのですか?

    L: 子供の頃から、作曲したいという思いはずっとあって、ソロのチェロのための簡単な曲を書いたりしてきたよ。でも、本格的に自分を表現したいと感じ始めたのはここ数年だ。自分で書いた曲には、自ずと魂が映し出される。だから僕は誠意を込めてそういう曲を書こうとした。きっとそれが音楽を通じて聴いたリスナーに感じてもらえていると信じるよ。僕にとって音楽を作ることは家族を持ったり子供を育てるのと同じくらい幸せを感じる大切でパーソナルなことなんだ。心の深い所から生まれてくるわけだから。



    Q: 『LIFE』の収録曲はいつ頃から書き始めたのですか?

    L: 2CELLOSでツアーをしていた頃からだから3〜4年前かな。そこから少しずつ、時間をかけて進めていったんだ。オーケストラの楽譜もすべて僕が書き起こした。自分の分だけでなくオーケストラやピアノ用にアレンジしたので少し時間がかかったよ。そしてレコーディングはチェコ共和国のプラハでオーケストラと一緒に行った。全部で4年ほどかかったことになるのかな。



    Q:レコーディングが終わったあとは、アルバム全曲のMVを作られましたね。

    L:そう!やることがいっぱいだった(笑)



    Q:どれも自然の雄大さや歴史的建造物の美しさが目を惹きます。楽曲ごとに色々なシーンがありますが、コンセプトやロケーションはどのように決められたのですか?

    L:4曲のビデオはイギリスのコーンウォールで撮影したんだ。そのうち、タイトル曲の「ライフ」はコーンウォールにあるエデン・プロジェクト(植物園兼観光施設)にある、世界的に有名な自然のモニュメント、バイオドーム(ドーム型温室)で撮影した。「ブルー・ハート」で僕が高い岩の上で演奏しているのはコーンウォールの海岸だ。「ブロッサム」が撮られた花の咲く野原や森、「エターナル」を撮った古い教会もコーンウォールだよ。それ以外は、スロべニアやイタリアで撮影した。ここスロベニアにも美しい自然に囲まれている良いロケーションはたくさんあったんだ。



    Q:「フェニックス」では自ら炎に包まれながらチェロを弾いていて驚きました!

    L: あれは今までで一番クレイジーなビデオ撮影だったよ!何よりも安全第一だったので、プロのスタントマンに来てもらってあのシーンは撮影したんだ。興奮したよ。実際、身体に火がつけられ炎に包まれると熱と煙がものすごいんだ。アドレナリンが出まくっていたと思う。しかもそれで演奏をしなきゃならなかったしね。山の上でドローンを使ったショットもたくさんあって、これまで作ったビデオの中では最も過酷な撮影だった。でもその分、最終的な仕上がりには大満足しているよ。



    Q: どんなコンセプトのビデオなのですか?

    L:“フェニックス”とは、ご存知の通り、神話に登場する伝説の鳥のことだ。火の中で焼かれて灰となり、そこから再び蘇るとされている。とてもエネルギッシュで力強い曲でタイトルの「フェニックス」が象徴するように火と関係がある。それで、一度燃え尽き、灰になり、そこから再び自由に飛び回る鳥の姿をコンセプトとして描こうと思ったんだ。



    Q: 今回のツアーですが、日本公演はどのようなものになるか、ファンは何を期待できるか、ショーのハイライトは何になるか教えてください。

    L:素晴らしい音楽に包まれる一夜になるはずさ。僕自身の曲だけでなく、チェロのアンサンブル、弦楽四重奏、ピアノのために特別にアレンジされたクラシックの名曲や、僕もみんなも大好きなポップスやロックのヒット曲も披露するつもりだよ。きっと楽しんでもらえるショーになるね。



    Q:ソロ・アーティスト、Luka Sulicはこれからどのような道のりを進んでいくと思いますか?

    L: これからも自分の音楽を作り続け、世界中でライヴをして、常に新しいアイデアにオープンでいたいよ。とにかく一生懸命に音楽を作っていきたい。自分を表現し創造力を満たせればあとは何も望まないよ。それに尽きるね。



    Q:何か今取りかかっている新たなプロジェクトや、今後計画していることがあれば教えてください。

    L:ああ、常に何かに取りかかっているし、作曲は毎日続けているよ。次のアルバムのレコーディングもすでに計画中だし、ビデオをどうするかも考え始めている。やることは山ほどあるよ。あとはライヴに向けて、アレンジの準備をしなきゃならないので、作業は終わることがないんだ。1日24時間じゃ足りないくらいさ(笑)



    Q: ジャパン・ツアーに向けての意気込みと、日本のファンへメッセージをお願いします。

    L:日本でまたたくさんの懐かしい顔ぶれや新しい方々にお会いできるのが本当に待ち遠しいよ。皆さんに、情熱と魂を込めた心に長く残るコンサートをお届けするので、楽しみにしていてください。
    interview & translation:Kyoko Maruyama
  • LUKA SULIC 稀代のチェリスト、待望の来日決定!
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