UDO 音楽事務所

DEEP PURPLE

BIOGRAPHY バイオグラフィー

 1968年、英国にて、ジョン・ロード(key)、リッチー・ブラックモア(g)、イアン・ペイス(ds)、ロッド・エヴァンス(vo)、ニック・シンパー(b)というラインナップで結成。同年、バンドは、米国のTetragrammaton Recordsと契約を交わし、デビュー作『ハッシュ』(原題:SHADES OF DEEP PURPLE』をリリースする。
69年、エヴァンスとシンパーが解雇され、後任としてイアン・ギランとロジャー・グローヴァーが加入。第2期を迎えたバンドは、ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラとともにコンサートを行い、その模様を収めたアルバム『CONCERTO FOR GROUP AND ORCHESTRA』としてリリースした。70年には、第2期としての最初のスタジオ・アルバムにして傑作4thアルバム『IN ROCK』を発表。これにより祖国イギリスでの人気と地位も確立した。続く5thアルバム『FIREBALL』は71年にリリースされ、全英No.1を獲得。そして72年、“Smoke On The Water”や“Highway Star”といった名曲を多数収録した6thアルバム『MACHINE HEAD』をリリース。同年8月初来日公演を行い、レコーディングされたライヴ・アルバム『MADE IN JAPAN』は傑作として高評価を得る。(国内盤タイトルは『LIVE IN JAPAN』)リッチー・ブラックモアのカリスマ的人気は世界的なものとなり、3大ギタリスト(エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック)と2期は圧倒的な人気を誇っているといえる。

 その後、7thアルバム『紫の肖像』を発表するも、メンバー間のギクシャクが影響して73年にギランとグローヴァーが脱退。ふたりの後任には、デイヴィッド・カヴァデールとグレン・ヒューズを迎え、第3期DEEP PURPLEは8th『紫の炎』を74年に発表。同年、9thアルバム『嵐の使者』がリリースされた。
しかし、音楽性の相違を理由に、ブラックモアが75年に脱退。RAINBOWを結成する。バンドはすぐに、アメリカ人ギタリストのトミー・ボーリンを加入させる。そして、第4期の最初の作品にして通算10枚目『COME TASTE THE BAND』を75年にリリース。同年12月にジャパン・ツアーを行なうも、翌76年に解散。
84年、黄金のラインナップとされる第2期のメンバー(ギラン、ブラックモア、ロード、ペイス、グローヴァー)で再結成。同年、傑作とされる通算11枚目のスタジオ・アルバム『PERFECT STRANGERS』を発表。その後のツアーも世界各地で人気を博し、再結成はファンに熱狂をもって迎えられた。そして、87年には再結成第2弾となる12thアルバム『THE HOUSE OF BLUE LIGHT』をリリースするも、ブラックモアとの確執により、88年にギランが2度目の脱退。そして、DEEP PURPLEを脱退していた間にブラックモアとグローヴァーが活動していた元RAINBOWのジョー・リン・ターナーがシンガーの座に就いた。13thアルバム『SLAVES AND MASTERS』を90年に発表するも、ターナーは92年にはバンドを去る。
シンガーを失ったバンドに、92年、ギランが2度目の復帰を果たし、第2期DEEP PURPLEのメンバーで14thアルバム『紫の聖戦』を93年に生む。が、そのアルバムを携えてのツアー中に、ブラックモアが突如脱退。バンドは、ジョー・サトリアーニを急遽代役に立て、日本公演を含む残りの日程を乗り切った。

 94年、DIXIE DREGSやKANSASでも活躍してきたアメリカ人ギタリストのスティーヴ・モーズが正式メンバーとして加入し、15th『紫の証』を96年に発表。98年には、16th『ABANDON』をリリースした。ところが、02年にバンドの創設メンバーであり、リーダーシップを発揮してきたロードが脱退を表明。後任は、RAINBOWでも活躍したドン・エイリー。エイリーを迎えた新生DEEP PURPLEは、03年に17作目『BANANAS』を世に送り出す。その翌々年である05年には、SUMMER SONICに初出演。その3か月後の11月には、18thアルバム『RAPTURE OF THE DEEP』を発表した。
2012年7月16日に、ロードが肺塞栓症のため他界。彼の死には、ブラックモアを含むかつてのバンドメイトたちも追悼の意を表した。盟友の旅立ちを経て、バンドは、プロデューサーにボブ・エズリンを迎え、12年に制作を開始した通算19作目のスタジオ・アルバム『NOW WHAT?!』を、海外で2013年4月下旬、日本では同年5月にリリース。そして、2014年4月には、18年振りとなる日本武道館公演を含むジャパン・ツアーを実施。その武道館公演の模様を収めたライヴ作品『...TO THE RISING SUN』を2015年に発表した。
2016年、ようやくロックの殿堂入りを果たす。その称号を携え、2016年5月にも来日し、ツアーを行なった。東京公演は日本武道館。その来日の際に制作途中であった通算20作目のスタジオ・アルバム『inFinite』を2017年4月にリリースした。このアルバムに伴う大規模なワールド・ツアーは“The Long Goodbye”銘打たれたことにより解散公演・バンドの集結が噂されたが、バンドのあまりの絶好調ぶりと創造性の昂ぶりに、急遽“もう1枚”の新作スタジオ・アルバムが制作されることになった。そして、コロナ禍に2020年にリリースされたのが『WHOOSH!』だ。パンデミックによりツアー活動は止まったものの創造意欲は止むことなく、昨年12月にカバー・アルバム『TURNING TO CRIME』をリリースした。BOB DYLAN、FLEETWOOD MAC、CREAMなどロック史を彩る名アーティストのカバーを収録している。


 2022年、ツアーを再開した彼だったが、スティーヴ・モーズが末期癌に侵された妻の看病を理由にツアーを離脱し夏には脱退の道を選んだ。在籍期間28年は、すでにブラックモアのそれを遥かに越えた年数に及んでおり、彼のバンドへの貢献度は計り知れないほど大きいといえるだろう。後任には、ギランやエイリーのソロ・ツアーに参加していたアイルランド人ギタリスト=サイモン・マクブライドを迎え、ツアーを続行している。  1968年のデビューから実に55年というだけでも驚きだが、伝説的存在というだけでなく、それだけの年月に渡って第一線で活動し続ける彼らは、ツアー各地で衰えを知らないパフォーマンスを繰り広げている。まさにハードロックの生ける伝説!16回目となる今回の来日も期待が膨らむばかりだ。

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