SANTANA/サンタナ

【来日予定メンバー】
▪︎カルロス・サンタナ(G) ▪︎シンディ・ブラックマン・サンタナ(Ds) ▪︎ベニー・リートヴェルド(B)▪︎カール・ペラーソ(Timbales)▪︎アンディー・バーガス(Vo) ▪︎トミー・アンソニー(G) ▪︎デイヴ・マシューズ(Key) ▪︎パオリ・ メヒアス(Congas)▪︎レイ・グリーン(Vo)

NEWS 最新情報

  • SANTANA 大盛況で終えた名古屋公演をレポート!
    2017.04.27

    豊富なレパートリーと圧倒的技量による自在な即興性!これぞサンタナ・ライヴの醍醐味!

    • 盛岡、大阪、名古屋と早くもジャパン・ツアー3公演を終えたサンタナ。残すは最終日、本日の日本武道館公演のみとなった。一昨日の名古屋ではセットリストもバンド・アンサンブルも最高と言いたくなる好演で、その前日の大阪では残念ながら演奏されなかった「哀愁のヨーロッパ」、「君に捧げるサンバ」を惜しげもなく披露!また、先週ついに世界初となる「完全版」が発売され、ふたたび大きな反響を呼んでいる『ロータスの伝説』の終盤のハイライト曲「祭典」をいきなり3曲目に、「ネシャブールの出来事」を7曲目に演奏するなど、序盤からオーディエンスの興奮を最高潮に持っていく大胆な構成に変えていた。しかも「ネシャブールの出来事」では、まさに『ロータスの伝説』ヴァージョンを彷彿させる「フール・オン・ザ・ヒル」(ビートルズ)や「マイ・フェイヴァリット・シングス」(コルトレーンで有名なジャズ・スタンダード)をインタープレイ的に挿入するなど、往年のファンを大いに喜ばせるアレンジを再現するサービスぶり。
    • お馴染みの「イ―ヴル・ウェイズ」では「上を向いて歩こう」(大阪では「さくらさくら」)を弾くなど、カルロスが昔から特別な思いを抱き続ける“日本”を大いに意識したスペシャル・メニューを毎夜展開してくれているのだ。今回のツアーで必ずやる「オリノコ・フロウ」(エンヤ)などの意表を突くカヴァー・メドレーをサンタナ流に自在にアレンジする懐の広さを見せながら、本編終盤では怒涛のサンタナ・クラシックス「ブラック・マジック・ウーマン」、「ジプシー・クイーン」、「僕のリズムを聞いとくれ」で全世代のファンを見事に完全一体化へと持っていった。
    • まさに百戦練磨のバンドならではの巧みな盛り上げ方とその尋常じゃないレパートリーの豊富さはサンタナの真骨頂だろう。カルロス・サンタナの唯一無二のギター・トーンと圧倒的なリズムを繰り出す素晴らしいバンド・アンサンブルに酔いしれながら本編が終了。アンコールでは、サンタナを一躍世界に知らしめたあの69年ウッドストック・ライヴ映像をスクリーンに映しながらの「ソウル・サクリファイス」でスタート。パーカッション3人によるソロ・パート含め(シンディ・ブラックマン・サンタナの見応え満点のドラム・ソロは必見!)、メンバーの顔触れは違えど48年前とまったく変わることのないパッションとスタイルで“サンタナ・バンド”は演奏し続けてきたことを再認識させてくれるようなシーンだ。
    • 続いて放ったのは00年グラミー賞で一挙9冠を獲得するきっかけとなったメガ・ヒット曲「スムーズ」。今度はウッドストックを知らない若い世代を虜にすることに成功した曲、デビュー30年の時点で離れ業をやってのけたサンタナを象徴するナンバーだ。スタジオ・ヴァージョンよりもリズミカルなライヴ・アレンジでいっそう会場はラテン・ダンス・パーティー状態と化し、そして最後に、カルロス・サンタナが常に発し続けているメッセージ「ラヴ・ピース・アンド・ハピネス」をそのまま歌に託した形でチェンバース・ブラザーズの同名カヴァーで幕は閉じた。
    • 日本愛と世界平和への想いを込めて奏でるサンタナ・ライヴは、誰もが瞬時に身体を揺らし、笑顔で溢れるような楽しい空気が充満しながらも、カルロス・サンタナからの人種や国境を越える普遍のメッセージ=“光”をオーディエンスそれぞれが思い思いにキャッチして帰っていく…何か大切なことを改めて思い出させてくれるような、そんな余韻を残してくれるライヴでもあるのだ。

    中西優一(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)

  • SANTANA ジャパンツアーが遂にスタート。初日盛岡公演を速報レポート!
    2017.04.24

    肌寒い桜の夜、ここは真夏のパーティー会場と化した——!
    常に変化し続けるサンタナの素晴らしさ

    • サンタナ、約4年振りとなる来日公演の初日。ここ、岩手県盛岡市においては初めての公演となる。会場に集まって来る人をみていると、こんなにいたかと思うほど、間違いなく長年の洋楽ファンの方々が圧倒的多数を占めている。女性も結構多く、ちらほら親子組らしき人達もいる。皆が公演を心待ちにしていた雰囲気がじわじわと伝わってくる。
    • 開演時刻を10分ほど回り、BGMで流れていたドアーズの「ハートに火をつけて」が終わって・・・ついにステージがスタートした。シンディ・ブラックマン・サンタナの打ち出す熱いリズムが会場に響きわたり、続いてアンディ・バーガスとレイ・グリーンのヴォーカル2人がステージに登場するやいなや、観客をあおり始める。すると・・・余りにもノリが良い、ラテンのリズムと雰囲気に一気に包まれた観客は、なんと、コンサートが始まって30秒も経たないうちに総立ちになる!普段はおとなしい岩手の人間のどこにこんなパワーがあるのか、と驚くほどだった。ラテンなビートと音楽に満たされた会場はさらにヒートアップするばかり。外はまだまだ花冷えの盛岡なのに、会場はまるで真夏のビーチかどこかのパーティーのように盛り上がっていく。そこは居ても立っても居られない、というような嬉しさ満杯の感覚に包まれているようで、観客全員がとても幸せそうな表情をしていて、思わずこちらも嬉しくなってくるのだった。
    • 今回のツアーは、カルロス・サンタナの他に以下の8人。サンタナの奥様・シンディ・ブラックマン・サンタナ(Ds)、ベニー・リートヴェルド(B)、カール・ペラーソ(Per)、アンディ・バーガス(Vo)、トミー・アンソニー(G/Vo)、デイヴ・マシューズ(Key)、パオリ・ メヒアス(Per)、レイ・グリーン(Vo)。
    • バック・スクリーンには演奏曲にちなんだ映像が映し出される。世界各国の仏像や遺跡、またアフリカの人々のダンス、リズム等々・・それはサンタナからのメッセージでもあるようで、サンタナの音楽世界がぐっと身近に感じられる気がする。また、同時にステージ上のパフォーマンスのみならず、観客の映像も流れる。アンコールでは懐かしいあのウッドストックの映像が流れた。現在のサンタナ自身の映像とクロスするのも面白い。
    • そもそもライヴの魅力は、ナマ音の洪水に身をゆだねることで、周りとの一体感を感じられる事などもあると思うのだが、純粋に当たり前だったことを改めて感じさせられた、素晴らしいライヴだった。サンタナ・バンドのメンバーはそれぞれが個性的なプロフェッショナルであり、彼らの演奏はぐいぐいと私達をその世界に引き込み、観客は全員、いつの間にかサンタナ・ワールドの虜になっていたといっても過言ではない。サンタナが世界的ヒットメーカーであることを再認識したのだが、あらかじめ知っている曲があるかどうかなどは関係ない。それを聴く人が誰でも間違いなく120%感動を覚えるライヴである、と断言できる内容なのだ。約2時間10分に及ぶ充実のライヴだった。ほとんどの観客は、一度も腰かけることなく、リズムに合わせて体を揺らし続けていた。
    • 演奏曲(一部)
      マリア・マリア
      ブラック・マジック・ウーマン
      僕のリズムを聞いとくれ
      スムーズ
      哀愁のヨーロッパ
    • 御年70歳になるサンタナのパワーには圧倒されるばかり。デビューから半世紀も変わらない音楽に対する情熱・スピリットがあるからこそ、サンタナの音楽は常に変化し続けているのだと感じる。「衰えを知らない」などという表現は全くあてはまらず、それどころか、若々しくすら感じる。本当に今日のライヴを体験出来て良かったと思う。これを逃していたら、100年たっても悔やまれる。サンタナの妥協しないスゴさにカンパイ!また盛岡で演奏してほしいし、ぜひサンタナのライヴを未体験の人にこそ勧めたいライヴだ。

    岩盛 真澄

  • SANTANA オフィシャル・グッズ情報を掲載!
    2017.04.19

    いよいよ今週末・22日から来日公演がスタート!会場限定で販売するオフィシャル・グッズ情報を掲載しました

  • SANTANA 「ロータスの伝説 完全版」リリース記念&来日公演直前スペシャル!
    2017.03.23

    初来日公演時の幻のドキュメンタリー映像『1973 サンタナの軌跡』の再上映会&4月19日(水)リリース『ロータスの伝説 完全版 -HYBRID 4.0-』から音源の一部を世界最速視聴できるスペシャル・イベントを開催します。

    下記フォームから応募された方の中から抽選で各回40名様をこの貴重なイベントにご招待!たくさんのご応募お待ちしております。

    【奇跡の密着ドキュメンタリー~歴史的名ライヴ盤を生んだ武道館公演からオフの素顔まで~】

    ウッドストック・フェスティバルで衝撃的なデビューをはたしたあの夏の日から4年後の1973年6月、サンタナが初来日公演を行いました。のちに歴史的ライヴ盤『ロータスの伝説』を生み、日本のコンサート史上に名を残すことになる公演の密着ドキュメンタリー映像が残されていました。

    以前から関係者のあいだではその存在が知られていたものの、行方不明になっていたその映像が数年前に奇跡的に発見され、初来日40周年のタイミングとなった前回の来日公演前に一度だけ渋谷公会堂で上映会を行い、その後商品化までには至らなかった幻の映像です。

    今回4年振りのサンタナの来日公演が決定したことと、新たに発見された未発表音源7曲を加えた『ロータスの伝説 完全版 -HYBRID 4.0-』のリリースが決定したことを祝し、再上映会が決定。当時の熱気や時代の空気を味わうことのできる貴重な機会です。なお、当日は4月19日発売の『ロータスの伝説 完全版 -HYBRID 4.0-』より、数曲サラウンドで体感していただく、音源解禁「初試聴会」も実施します。

    フィルムには、1973年のライヴ映像の他、以下の貴重な内容が収録されています
    <ホテルの部屋で祈りを捧げるカルロス/楽屋でのジャムセッション/当時としては珍しかった自家用飛行機での移動/機内の様子/ドラムスを叩くカルロス/武道館で誕生日を迎えたマイケル・シュリーヴ(ドラムス)/CBSソニーからのゴールドディスク進呈式/パーティ/自分でチューニングするカルロス(今ではほぼあり得ない)/空港などでのファンとの交流などなど>

    ●『ロータスの伝説 完全版 -HYBRID 4.0-』4月19日発売
    詳細はこちら http://www.sonymusic.co.jp/artist/santana/info/479398

    【開催日程】
    2017年4月8日(土) 12:00〜 14:30〜 17:00〜
    各回とも上映会・試聴会で約2時間を予定しております
    【会場】
    都内某所(詳細は当選された方にのみお知らせ致します)
    【受付期間】
    2017年3月23日(木)11:00 ~ 2017年3月30日(木) 12:00
    【当選発表】
    2017年3月31日(金)
    ※ 当選された方へのご当選連絡メールをもって発表とさせていただきます。
    迷惑メール対策の設定をされている場合は「udo.co.jp」のドメイン指定解除を行なってください。
    【注意事項】
    ・ご応募はお一人様一回のみとさせていただきます。
    ・抽選に関してのお問い合わせにはお応えできかねますのであらかじめご了承ください。
    ・お教えいただいた個人情報はご当選連絡メールの発送以外の目的では使用致しません。
    応募フォーム

    受付終了

  • SANTANA 最新ロング・インタビューを掲載中!
    2017.03.15

    ——昨年『サンタナⅣ』がリリース、黄金期メンバーが再集結するというニュースは日本でも話題になりました。このメンバーをまた集めようと思ったきっかけは何でしょうか?

    ありがたい話なのだが、『サンタナIV』はジャーニーのギタリスト、ニール・ショーンのヴィジョンがきっかけでスタートしたんだ。ニールは僕をずっと追っかけて、熱心に何か一緒にやろうと言い続けてくれたんだ。僕としてはとても嬉しい、ありがたい話だった。最初、ニールが考えていたのは、僕とニールと他のギタリストで何かをやることだったんだが、僕はそれは嫌だった。そうではなくて、オリジナル・バンドで何かをやってはどうだろう?と持ちかけたんだ。そこで当時のバンド全員に声をかけてみることにした。もしかしたら今こそ、何かを再びクリエイトするのにいい時期なのかもしれない。そこでグレッグ・ローリー、マイケル・シュリーブ、マイケル・キャラベロに電話を入れた。そして僕らが70、71年にやっていたことを再現するのに今がいい時期だということになったんだ。そこにケミストリーがあり、すぐに昔どおりのサウンドが出来上がったのは、本当にありがたかった。でもきっかけが何だったのかと言われれば、それはニール・ショーンだったんだ。

    ——久しぶりに一緒に演奏した時の率直な感想を教えてください。

    とても美しい、暖かい気持ちだった。信頼関係だ。目を閉じれば、彼らは僕の一部で、僕も彼らの一部だと感じられた。それは永遠に変わるものではない。一つになる”共生”という精神。サウンドはすぐに出来上がった。それは僕らを精神、魂、そして心で繋ぐケミストリーがあるからだ。素晴らしい気分だったし、満足感が得られたよ。

    ——『サンタナ Ⅳ』のツアーが比較的短期間で終了してしまったように思えます。もっと観たかったファンは多かったのではないでしょうか?

    僕もファンと同じ気持ちだよ。しかしそれぞれに別の時間があるんだ。ニールはジャーニー、グレッグはビートルズのリンゴのバンド、そしてサンタナはSuper Natural Santana Band としてツアーをしているからね。あとは、全員が揃って腰を据え、ピンポイントで割り与えられた時期にツアーを行えばいい。そしてそのあとは『サンタナV』の準備にとりかかるんだ。

    ——これまでラスベガスで定期的に数多くショーを行っていますね。ラスベガスと他の会場で行うコンサートとでは何か気持ちの変化などはありますか?

    ラスベガスには他よりくつろいだ雰囲気がある。でも気を抜くわけじゃないよ。どんな時も僕らのショウには興奮、熱狂、パッションがある。でも飛行機で移動したり、ホテルを変えたりすることなく、一箇所に留まっていられるラスベガスでは、音楽的に違うことを試す時間も生まれる。ラスベガスの良さは、例えば2週間で8回のコンサートを行なう中で、セットリストにはとらわれず、常に新しい音楽を作れることだ。そうすることができるだけの時間があるからだ。人生で1回しか演奏しない曲もあったりするんだ。ラスベガスはまさに研究所のように、いろんなことを試す場だ。その研究所ではマーヴィン・ゲイ、マイルス・デイヴィス、ジミ・ヘンドリックス、レッド・ツェッペリン・・・いろんなバンドの要素を持ってきて試す。日本の音楽、メキシカン、アイリッシュ、ケルティック・・・でもどんな時もベースの基盤になるのはアフリカの音楽、アフリカのリズムだ。新しい冒険に出て、それを発展させる時間がある、という意味でラスベガスは楽しいよ。

    ——少し前の話になりますが、2014年ブラジル・ワールド・カップ閉会式でのパフォーマンスは全世界の人がテレビの前で釘付けだったと思います。あの特別な舞台はいかがでしたか?

    ああ、ワールド・カップにはどこか宇宙的なところがある。ここアメリカには野球、バスケ、アメフトなどのスポーツがあるが、世界標準ではサッカーなんだ。本当の意味でのフットボールだよ。アメリカン・フットボールではない、ワールド・フットボールだ。会場となった、エスタジオ・ド・マラカナンでやるのは2回目か3回目だった。最初にやったのは91年のロック・イン・リオの時だったと思う。でもワールド・カップでプレイするのは、すぐそこにペレの姿が見えたりして、特別なものだ。マラカナンという世界のステージに立つと、自分がその中心にいる気がしてくる。なぜならそれだけ多くの国がサッカーを称えているんだ。バスケや野球や何よりも。マラカナンに立つのは2年前から僕の夢だったんだ。アルバム『コラソン』を作った時、いろんなアイディアを立てた。シンデレラ、もしくはシンデフェラ(訳注:シンデレラとfellaやつ、をかけあわせた造語)にぴったりのガラスの靴を作ろうと。つまり、先に曲を作り、そのあとで「これを歌うのは男性シンガー?それとも女性シンガー?」と考える、ということだよ。僕らはいつもそうなんだ。「Supernatural」の時もそう。そうやってヴィジョンを作り、最終的にすごくいいものができたんだが、ここで一旦やめようと僕は言った。やめて、W杯までつなげようと提案したんだ。周りからは「W杯?何を変なことを言っているんだ?」と言われたけどね。そこで描いていたヴィジョンを少しだけ変えてみたんだ。そうしたら(偶然にも)あるブラジル人とワイクリフが(W杯用の)曲を書き、ギタリストが必要だということで僕がやることになった。でも僕の頭と心の中では、その2年前からマラカナンのW杯で何かをやりたいという思いは生まれていたんだよ。つまり何が言いたいかというと、人間は男も女も誰もが、宇宙に何かを送り出す潜在的な可能性を持っている。そうすることでその見返りに夢やこころざしを手にすることができるんだ。(W杯で演奏できたことは)実に有意義な体験だったよ。妻のシンディが僕の隣でドラムを叩いてくれたから、特にね。

    ——これまで様々なアーティストとコラボレーションしてきましたが、一番印象に残っているアーティストは誰でしょうか?

    マイルス・デイヴィスだ。マイルスはピカソ、ダリ、ダヴィンチに匹敵する。謎が多い人物だった。マイルス・デイヴィスは他とは違っていた。真の天才だ。

    ——一緒にコラボしたいアーティストはいますか?

    ああ、アフリカ系シンガーのローラ・マヴーラとおそらく一緒にやると思うよ。もしかしたらアデル、もしくはビヨンセ。女性シンガーとやるのが好きなんだ。僕の心と指が鳴らすギターの音色はシンガーの歌声とすごく相性が良く、引き立たせることができるからだ。だからシンガーとやるのが好きなんだよ。男女問わず、アフリカ系ミュージシャンとやるのも好きだ。もし今、一人選ぶとしたらローラ・マヴーラだね。彼女のスピリット、魂、歌声には特別な何かがある。他の女性シンガーは彼女に比べたら弱いね。ローラはアフリカ系だがニーニャ・パストリみたいなフラメンコの要素もある。いずれにせよ、女性シンガーと一緒にやることの方が多いね。

    ——ピットブルやミシェル・ブランチなど、数多くの違う音楽ジャンル・若いアーティストと一緒にやってきて、そこからインスパイアされるものは何でしょうか?

    彼らのイノセンスかな。無邪気さを持つ人間と一緒にやるのは楽しいよ。セメントみたいにガチガチじゃないからね。 ガチガチな頭からはシニカルな発想しか生まれない。シニカルなやつは頭が固い。 でもイノセンスはソフトで柔軟で順応性があり、生産的でクリエイティヴだ。 シニカルな人間と何かをしようとしても難しい。やっていてつらい仕事になってしまう。僕は仕事は嫌いだ。楽しみたいだけなんだ。イノセンスが感じられることの方がずっと楽しい。イノセンス、そしてピュアさ。この2つがあれば、どんなアーティスト同士でも、ごく自然に音楽の奇跡や恵みを生み出すことができる。それは歳をとった後も一緒で、7歳の子供のようなマインドを持ち続けるべきなんだ。つまりそれが冒険を追い続けること。シニカルな人間は「そんなことはどうでもいい。もう全部知っている、やっているよ」と言って終わらせてしまう。それは良いエネルギーとは言えないよ。

    ——昨今の音楽シーンや音楽業界についてはいかがでしょうか?ギター・ヒーローが減少していると言われたり、EDMが台頭してきていますが。

    今の音楽業界は、同じようなものばかりを過剰に作り出し、自らを窮地に追い込んでいると思う。まるで同じプードルを次々と増殖させ、輪の中を飛ぶ芸を教えているようなものだ。もっともっとプードルを作れ、とね。だからダンスであれ、口パクであれ、すべてが簡単に予測できるものになってしまった。ただ1人、立って、歌う、もしくはヴァイオリンを奏でる。そういう音楽がなくなってしまったことが寂しいよ。気付けば、涙が流れているような音楽がね。いわゆる音楽業界は自らを窮地に追い込んでしまった。新しい形を生み出すべき時期に来ていると思う。 きっと世界のどこかの国のどこかのガレージから、それは生まれると僕は信じているよ。きっと誰かが一生懸命、練習をして、新しいジャンルを作ろうとしているに違いない。 それがアフリカのどこかから生まれてくればいいなと思う。僕自身、アフリカのメロディやリズムが大好きだからだ。 僕らには変化が必要だ。コーンフレークだって毎朝、来る日も来る日も食べ続けていたら飽きてしまう。ミュージシャンとして、常にバラエティが欲しい。だから僕のローロデックス(名刺帳)はでかくなるし、ポートフォリオ(作品の見本集)も分厚くなる。毎日同じことをしていたら退屈で、とても続けていられないんだ。繰り返しになるが、音楽業界が自ら追いやった場所から抜け出し、気づくべきだ。 今日のアーティストの多くは、50%の力しか出していない。 なぜなら彼らは他の大勢と同じようなサウンドになることと引き換えに、ユニークさや指紋、個性を手放してしまったからだ。 すべてそうさ。誰もが同じものをコピーしている。でもそこには美しさもある。最初にその実例を作ったのは、ジェイムス・ブラウンの流れを引き継いだマイケル・ジャクソンだ。マイケルの後には、イン・シンク、アッシャーなどが続いた。でも中にはその流れをこんな風にして壊す者もいる。それがレディ・ガガだ。シェールやマドンナもそうだった。レディ・ガガもレディ・ガガとして存在するが、かと思えば、トニー・ベネットと全く違うジャンルも歌えるし、メタリカとも一緒にできる。 そういうところは僕に似ているんじゃないかと思う。つまり多面的で多角的だという部分でね。 一つの芸しかできない子馬じゃないんだよ。レディ・ガガはかなりデキる人間だよ。 そういうアーティストがもっと必要なんだ。なぜなら勇気がいることだからね。例えば「日本に行き、日本のTOP10人のアーティストと何かをやろう」と言ったとする。互いに学び合い、アイディアを交換しあう。そして日本だけで受け入れられるのではなく、世界中に通用するものを作るとする。 例えば世界では知られてないが、日本の子供たちなら誰もが知っている子守唄のメロディに、僕のアフリアン・リズムをミックスする。するとたちまち! 良い例が、60年代に大ヒットした「Sukiyaki Song」だ。知ってるかな?みんなあの曲を歌っていたよ。だからアーティストには異なる国の音楽の要素を取り入れ、世界中の人に広く愛される音楽を作る方法があるんだ。広い愛される音楽とは、例えばジョン・レノンの「イマジン」、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」、(ディランの)「風に吹かれて」、ボブ・マーリーの「ワン・ラヴ」などだ。つまり、永遠に不朽の曲だ。 僕はそういう曲を探している。僕がもうすぐ70歳だなんてことを人が忘れてくれるような音楽を作りたいんだ。聞いて「え?そうなの?」と言われる。 世界のどの国に行っても子供達が「あなたの音楽が好きです。サインもらえますか?」と言ってきてくれるのは、本当に嬉しいことだ。 マイケル・ジャクソンだったらそれは普通のことなのかもしれないが、僕はとてもありがたいことだと思うよ。実際、子供達からサインをねだられるからね。 そして話は戻ってしまうけど、言っていいかな。それはつまり子供達の領域とされるピュアさとイノセンスという2つに要約されるんだよ。 ピュアさとイノセンスをもって作られた音楽は永遠に死とは切り離された世界に行くこととなる。マイケル・ジャクソンがそうだったように。マイケルは不死身だからね。今日の音楽はそんな状況だ。今、必要なのは、全く新しいけれどもどこかで絶対に聴いたと思える音楽を作りたいと思うオープンさを持ったアーティストなんだ。

    ——日本に来る前のオーストラリアではドゥービー・ブラザーズとのジョイント・ツアーですね。彼らとは普段から交流はありますか?

    ああ、彼らはサンタ・クルーズ出身で、活動を始めたのも同時期だ。70年代〜90年代にかけて何度も一緒にツアーしたよ。 ステージで一緒に何曲か共演できればいいなと思っているよ。とても楽しみにしているよ。2バンドの間には良いエネルギーがある。 彼らとなにかをやれるなら僕は喜んでやるよ。お互いを補う合うことが大事なんだ、競り合うのでも、比べ合うのでもなく。

    ——新曲やニュー・アルバムのリリースなどは考えていますか?また、音楽活動以外で新たにチャレンジしてみたいことはありますか?

    あるよ。聞いてくれてありがとう。近く『Super Natural Power of Peace』(?)という新しいCDが出るよ。大好きな男性シンガー、ロニー・アイズリーをフィーチャーしている。彼には「Twitst & Shout」など数え切れないヒット曲がある。 もう一つ、ドロレス・ウエルタをモデルにした映画を、彼女と共同製作した。彼女は僕らの時代のパンチョ・ビリャ、(エミリアーノ・)サパタ、ブラック・パンサーともいうべき革命家。体制に対する革命の全てを具現化し、本当の強さを持つ女性だ。彼女が信じるのは平等、公正、正義の3つだけ。 そんな彼女の生涯を映画にしたんだ。これを見て、世界中の女性に彼女のことを知ってほしいと思う。女性版ブルース・リーのように、彼女は身を張って、女性がステージ中央に立つことを実践した。世界中の女性は皆、平等であるべきだ。誰が誰の後ろでも、下でも、上でもなく、全員が平等なのだ。キッチンでも、ベッドの中でも、オフィスでも、どこでも平等でなければならないのに、現状はそうではない。特にアフリカ、南米などでは。日本の事はわからないが、まだ世界の多くの国で女性の立場は低いと見なされている。 なので多くの人にこのドロレス・ウエルタの映画を見てもらいたい。彼女はきっと思わせてくれるだろう。すべての姉妹たち、母親たち、妻たち、そして娘たちに、力を手にしろ、そして世界を変えろということを。きっと励まされるはずだよ。僕も世界を少しでも良い場所にするために一役買えることが、僕のエネルギーになっている。診療所、学校、食料援助のためのフードバンクの設立や、口脣裂の治療など。アフリカ、南米、インド、いや世界中でだ。 女性たち、子どもたちが素晴らしい人生を送れること。その方がギターを弾くことより大切なんだ、僕にとって。そのためにギターを弾いているようなもんだよ。60年代に僕らはワン・ラブ、「愛こそが全て」ということをビートルズやヒッピーたちから学んだ。 未だにそれは真実だ。今の時代においてもね。愛が恐怖よりも大事だということを言い続けていきたいよ。

    ——今回は約4年振りの来日になりますが、日本に行って楽しみにしていることは何ですか?また、日本に来て必ずやることがあれば教えてください。

    聞いてくれてありがとう。日本に行くたび、僕が楽しみにしているのはお寺を訪ね、静寂の中、たとえば庭園の中にある愛や美しさやリスペクトに立ち会う時間だ。日本では木を切断する代わりに、木の手入れをする。庭だけでなく日本では全てのものに、僕らアメリカ人が多いに学べる教訓があると思う。相手に対する尊敬の念、敬意、秩序・・・しかも実にエレガントに。73年に初めて日本に行ったとき、女性たちは着物を着ていた。今ほどアメリカナイズされていなかった。だから日本に行くと日本らしさが残っている小さな町を訪れるんだ。神戸のあたりとか。 お寺や庭園からは日本らしさが伝わってくる。 相手を敬うこと、その美しくエレガントなパワーを日本では特に強く感じるんだ。

    ——今回のジャパン・ツアーの見どころを教えてください。

    歓喜が爆発するところじゃないかな。サンタナはどこにでもいる典型的なアメリカのバンドじゃない。 僕らのライヴはアメリカの旗を振り回すようなものではない。僕らが届けるのは宇宙の音の集合。音楽の中で全員が一緒になり、クライマックスに到達する。 まず僕の妻がドラムで演奏を始める。彼女がトップバッターだ。そこで彼女がペースメーカーのように、走るテンポを決めるんだ。そしてその後、僕らが続いていく。これまでなんども日本を訪れたことはあるが、ここまで断言できるのはこれが初めてだ。今回のバンドほどパワフルでエネルギッシュで、輝きとパッションがあるバンドは今まで一度もない。 匹敵する次点だと思えるのはアルマンダ・ペラーサがいた73年のバンドくらいだよ。しかし今回のバンドにはその時のまた違うダイナミックがある。 カメラに面と向かって、喜んで、しかし大まじめに言うよ。もし、このバンドのライヴを見て聞いてくれたら、鳥肌が立って、涙が流れて、体が動くことになるだろう。 きっと今年見た中で最も重要なコンサートになるはずだよ。だから、祖父母、両親、男きょうだい、女きょうだい、子供、孫・・・みんな連れておいで。今の時代、なくなってしまった2つのもの、それはバーナム&ベイリーとリングリング・サーカスだ。あれだけの歴史を誇ってきたが、興行を辞めることが発表された。 だったら、代わりにサンタナを見においで、と言いたね。僕らにはライオンも虎もチーターもいる。なんでもある。僕らバンドの演奏を聴けば、そこにはアフリカがある。僕ら自身大好きなものを全部届けるよ。なので心の底から言いたい。僕らのライヴにおいで。そしてショック、エネルギーの爆発を感じてくれ。きっと家に帰った後は、前以上に夢を追い続けられるだろう。僕らのライヴを見れば「自分のやりたいことをやれ!何にも止めることはできない!」と思うはずだ。ミュージシャンとして、聴く人たちが「不可能に思えるかもしれないけど、きっとできる」と信じられる所まで、心を高めることが大切なことなんだよ。

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  • SANTANA 44年間封印されていた幻の音源が解禁!
    2017.03.08

    44年間封印されていた幻の音源発掘。サンタナの初来日公演を収めた伝説のライヴ・アルバム『ロータスの伝説』が未公開音源7曲を追加収録した「完全版」として世界初発売!ハイレゾ配信も。

    69年のデビュー以来半世紀もの間第一線で活躍し続けるグラミー賞10冠のギタリスト、カルロス・サンタナ。来る4月に開催される4年ぶりの日本ツアーにあわせ、サンタナの初来日公演を収めた74年発表の3枚組ライヴ・アルバム『ロータスの伝説』の「完全版」が4月19日にソニー・ミュージックジャパンインターナショナルから世界初発売されることが決定した。

    このライヴ盤は73年7月3日と4日の大阪公演を収録しており、第一絶頂期にある若きサンタナ・バンドが日本のオーディエンスを前に繰り広げた凄まじい演奏と、のちにギネス世界記録にも認定される“22面体ジャケット”という破格のスケールを持つアートワークが今もなお語り継がれるライヴ・イン・ジャパンの金字塔的作品。企画から録音、写真、デザインなどレコード制作に必要なすべてを日本人が手掛けたこともあり、日本のサンタナ・ファンにとっては特別な意味を持つ作品でもある。そんな『ロータスの伝説』の録音で実際に使用されたアナログ・マルチテープが、日本のソニーミュージックの倉庫に長年保管されたままであることが昨年暮れに発覚、実に44年ぶりに蔵出しされた。74年以降は一度も使用されることがなかったアナログ・マルチテープは、一部テープ交換のため演奏が途切れている曲や何らかの理由で紛失したリールがあったものの、コンサート2日分の大半の演奏記録が70年代のテープとは思えないほど良好なコンディションにあることが判明。アナログLPの収録分数の関係で当時やむなくカットされた音源もしっかりと残されており、オリジナル盤にはない「ジャパン」「バンベレ」「ウム・ウム・ウム」「聖なる光」「ザ・クリエイター・ハズ・ア・マスター・プラン」「セイヴァー」「コンガ・ソロ」の7曲(約35分)を新たに加えることにより、大阪で演奏された全曲目がここに揃うこととなった。これら発掘音源のミックスはオリジナル『ロータスの伝説』やベック・ボガート&アピス『ライヴ・イン・ジャパン』など数多くの名盤を手掛けてきたエンジニア・鈴木智雄によって行われた。既発音源と極力違和感のないサウンドにすべく慎重に機材やケーブルを選定した上でミックスされ、アナログ・テープの持つナチュラルでダイナミックな音像を保ったままミックス・マスターに落とし込まれた。オリジナル盤に欠けていた7つのピース(楽曲)は実際の曲順通りの場所に見事に収められ、頭から最後まで余すことなく「完全版」となって稀代の名演が蘇った。

    44年ぶりに未公開音源を聴いたカルロス・サンタナから日本のファンへ向けた最新コメントが届いた。 “『ロータスの伝説』は日本生まれの名盤だ。大阪公演のテープは本当に素晴らしい内容だった。それらのテープはこのバンドの最高の状態をとらえており、私たちは心から誇りに思えたのだ。サンタナのコンサートを余すことなく経験できるものにするため、LP3枚組に日本制作のブックレットや画像を用い、すべてを才能ある日本人アーティストたちに手掛けてもらった。そして、改めてこれらの曲とこのアルバムを紐解くのは、次の日本ツアーが間近に迫っている私にとって大いに喜びを感じる作業だった。日本のソニーの友人たちとボーナス・トラックを掘り下げるのは最高の気分だった。日本や世界中のブラザーやシスターと、さらなるお楽しみが加わったこの『ロータスの伝説』を分かち合うことができるのは大変光栄なことだ。”

    また、発掘音源の収録だけでは終わらないのが「完全版」たる所以で、日本オリジナルLP盤で採用されたクアドラフォニッック・ヴァージョン(4chサラウンド・ミックス)も今回世界初の復活を遂げ、さらには超高解像度であるDSD 11.2MHzマスタリングによるSACD 4.0、SACD 2ch、CDを擁した高音質ハイブリッド盤となっている。加えて、あの横尾忠則が手掛けた空前絶後の“22面体ジャケット”がオリジナルに忠実に7インチ・サイズで復刻されるほか、当時のツアー・パンフレットや大阪公演チケットのレプリカ、豪華別冊ブックレットなども封入される。まさに世界のサンタナ・ファンが再び驚愕すること必至の“究極のロータス”が、ここ日本で誕生した。なお、この最新DSDマスターを用いたハイレゾ配信も4月19日より開始される。

    タイトル:『ロータスの伝説 完全版-HYBRID 4.0-』
    発売日:4月19日
    価格:¥8,640(税込)
    http://www.sonymusic.co.jp/artist/santana/info/479398

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