Anderson, Rabin & Wakeman/アンダーソン,ラビン&ウェイクマン

【来日予定メンバー】
▪︎ジョン・アンダーソン(Vo) ▪︎トレヴァー・ラビン(G) ▪︎リック・ウェイクマン(Key) ▪︎ルイ・モリノIII(Ds) ▪イアン・ホーナル(B)※当初予定されていたリー・ポメロイから変更

NEWS 最新情報

  • Anderson, Rabin & Wakeman 初日公演レポート〜本物のイエス・ミュージックを堪能した!!
    2017.04.18

    待望の来日公演がついにスタート!その初日公演の模様を、音楽評論家・片山伸さんにレポートしていただきました!

    • 3度目のエントリーでようやくロックン・ロールの殿堂入りを果たしたイエスは、4月7日にニューヨークで行われたセレモニーにおいて、代表曲「ラウンドアバウト」と「ロンリー・ハート」の2曲を演奏した。ステージに立ったのは、ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマンの3人(ARW)のほか、本家イエスで活動中のスティーヴ・ハウとアラン・ホワイト、そしてクリス・スクワイアの代役として“イエス大好き”を公言していたラッシュのゲディ・リーが友情出演していた。6人によるパフォーマンスは素晴らしく、もう何年も一緒に演奏していなかったというのが嘘のように、息もぴったりと合っていた。ARWが正式にツアーを開始した昨年の秋以降、幾度となく「イエスとARWが合体するのではないか」とか「イエスというバンド名を巡って裁判になるのではないか」といった憶測が囁かれていたが、そうした“お家騒動”を払拭するかのごとく、黄金期を生きたイエスマンたちの雄姿には感動を余儀なくされた。
    • その祝典からわずか3日後、ARWは正式にバンド名を“イエス・フィーチャリング・アンダーソン・ラビン・ウェイクマン”に改名することを発表した。結局、ARWとイエスが合体してリユニオン・イエスに発展することはなかったが、その替わりに本家イエスと同等の扱いでARWもイエスと名乗ることができるようになり、イエスの長い歴史の中においても前代未聞となる、2つのイエスが存在することになった。

    • イエス・フィーチャリング・アンダーソン・ラビン・ウェイクマンとして初のコンサートがこの日本公演であり、さらにスケジュールの関係で同行できなかったベースのリー・ポメロイの替わりにイアン・ホーナルが初参戦したということで、いったいどんなコンサートになるのか、ワクワクしながら東京公演初日に足を運んだ。
    • 大方の予想どおり、演奏された曲はすべてイエスのレパートリーであり、セット・リストは3月に行われた欧州ツアーとほぼ同じ。23年ぶりの来日となるトレヴァー・ラビンのワイルドなギターで始まる「シネマ」を筆頭に、リック・ウェイクマンのシンセ・ソロを挿入した新しいアレンジで聴かせる「ホールド・オン」、イントロのアカペラ部分を抜群の生ハーモニーで歌い出す「リズム・オブ・ラヴ」といったトレヴァー在籍時代のレパートリーから7曲、ジョン・アンダーソンが「あなたは美しい!」と叫んでから歌い出す「アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル」や、中間部を新アレンジで聴かせた「同志(And You And I)」、ジョンの声でなければ成立しない荘厳な大作「悟りの境地(Awaken)」ではキーボードの洪水が会場を包み込むなど、70年代の代表曲が6曲と新旧のバランスも良い。今年に入ってからはロンドン公演でしか演奏されていない「ザ・ミーティング」(ABWHの曲)は、ジョンとリックのデュオ名義でのCD『イン・コンサート』でも披露されていた美しいバラード。この曲の時だけ会場が静まりかえっていたのが印象的。さらにイエス最大のヒット曲「ロンリー・ハート」では、海外公演で話題となっていたトレヴァーとリックがステージから降りてきて会場を練り歩くパフォーマンスを披露してくれ、会場の興奮は最高潮に達したのだった。
    • ARWが始動した頃と比べ、ややスリムになり髪の毛も伸びたトレヴァー・ラビンは相変わらずのパワー・ギターでグイグイと迫るタイプのサウンドを奏で、リック・ウェイクマンはズラリとキーボードを並べたお得意の品評会的セッティングで、さらに70年代をほうふつさせるマントを羽織り、見た目にもゴージャスな出で立ち。そしてジョン・アンダーソンは、72歳とは思えないほど軽やかで俊敏な動きをし、イエスのトレードマークと言えるファルセット・ヴォイスも伸びやかで音圧たっぷり、やはり彼が歌ってこそのイエス・ソングだと実感させられた。忘れてはならない、ジョンによる「ぞうさん」と「どんぐりころころ」の2本立ても登場している。
    • 主役の3人を支えるルイ・モリノⅢとイアン・ホーナルは、決して自己主張が強いミュージシャンではないものの、的確に、かつ確実にリズム・セクションを導き、安心して聴くことができた。2人ともコーラス・ワークには長けていて、ジョン、トレヴァーとともに四声で作られたコーラスは、本家イエス以上の厚みが感じられた。演奏曲数は少ないものの、凝ったアレンジを施した曲もあり、気が付けばたっぷり2時間に及ぶパフォーマンスで、満足度は120%を超えていた。

    • ネット社会と言われる今、YouTubeなどの動画配信サイトで簡単に海外公演を見ることができるので、それを見てつい分かった気になってしまいがちだが、ネット画面で見るのと実際にコンサート会場で大音響に身を包まれながら観るのとでは、全くの別物である。会場に居合わせた見知らぬ同志たちとともにバンドに向けて惜しみない拍手を送ること、この空気感を共有したものにしか理解できない至福の時を、ぜひ体験して欲しい。ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマンはまぎれもなくイエスの黄金期を飾ったミュージシャンであり、彼らが奏でる音こそが本物の“イエス・ミュージック”であると断言したい。

    片山 伸

  • Anderson, Rabin & Wakeman アーティスト名変更のお知らせ
    2017.04.12

    来日公演直前ですが、アーティスト名が「YES FEATURING JON ANDERSON, TREVOR RABIN, RICK WAKEMAN」に変更されたと発表がありました。

    今回の変更について、ジョン・アンダーソンは次のように語っています。

    "About the name change, Anderson said 'It’s very simple. … The fans want it, we want it and it’s our right to use the name. Yes music is in our DNA!' "

    「とてもシンプルなことで、ファンも私たちもそれを望んでいるんだよ。そして私たちにはその名前を使用する権利がある。イエスの音楽は私たちのDNAにある!」

  • Anderson, Rabin & Wakeman オフィシャル・グッズ情報を掲載!
    2017.04.11

    いよいよ来週17日から来日公演がスタート!会場限定で販売するオフィシャル・グッズ情報を掲載しました。http://udo.jp/concert/ARW/merchandise

  • Anderson, Rabin & Wakeman 最新のライブレポートと写真が到着!
    2017.02.20

    昨年10月の全米ツアーからバンド活動が始動したアンダーソン,ラビン&ウェイクマン。
    そのツアーの最終日、サンフランシスコ公演のライブ・レポートがFM COCOLOのプロデューサー古賀正恭氏から届きました。
    3月からヨーロッパ・ツアーが始まり、そして4月には待望の来日公演となります!
    ※掲載されているライブ写真は全てロサンゼルス公演となります

    2016年12月4日、何の予定も立てずに立ち寄ったサンフランシスコで偶然にもAnderson, Rabin and Wakemanの全米ツアー最終日を見ることができた。当初11月25日に予定されていたスケジュールがリスケされこの日となったものだとか。2006年あたりからすでにJon Anderson と Rick WakemanのふたりでアコースティックのLIVEをはじめたとは聞いていたが、まさかTrevor Rabinが参加し、しかもリズムセクションも参加して本格的なYESワールドの再演を繰り広げたのにはビックリした。

    ステージの上は意外にシンプル。ステージ前には下手(舞台左手)には小さいアンプを横に据えたギターのTrevor Rabin、センターには小さくお立ち台を置いてボーカルのJon Anderson、しかし上手(舞台右手)には相変わらずキーボードを10台ほど並べたRick Wakemanのスペースが大きく取られている。ステージ後方には大人しくドラムとベースが置かれている。このツアーのオープニングナンバーは「Cinema」。60年代後半に活動をスタートさせたYESはメンバーの出入りも激しく、特に1980年からの数年は実質解散状態だったのだが、その時、ベースのChris SquireとドラムのAlan Whiteがアメリカで活動していたギタリストでかつマルチプレイヤー、唄も歌えて作曲もできるTrevor Rabinを加えて作ろうとしたのが「シネマ」というバンドであり、そのバンド用に作られたのがこの「Cinema」という曲だ。つまりJon Anderson と Rick Wakemanは今回、Trevor Rabinの参加に大変敬意を払っている、ということなのだろう。もっとも、この「シネマ」というバンドの構想が結局1983年のYES再結成、そして大ヒットとなった「Owner Of A Lonely Heart」を含んだエポックメイキングなアルバム『90125(ロンリーハート)』を生んでいるのではあるが。よってこの3人のLIVEはTrevor Rabin寄りのポップなYES、ということになるのか、と思っていると、2曲目からはいきなり3枚目のアルバム『The Yes Album』から「Perpetual Change」、そして再び『90125(ロンリーハート)』から「Hold On」、そして『The Yes Album』からの「I've Seen All Good People」と大ネタとポップサイドをバランスよくちりばめている。それぞれの曲でJon Andersonの声は申し分ないほど伸びやかであり、やはりYESワールドにこの高音は必要不可欠だ。そしてマント姿は昔と同じだが、過去のアナログキーボードとはあきらかに違うRick Wakemanのサウンドは、丁寧な指弾きを多様したフレーズを中心とした彼独特のものであり、過去をなぞるのではなく、今の時代のRick Wakemanならでは、だ。またTrevor Rabinのギターはスタジオワークを多く経験しているせいか、必要以上にでしゃばらない、サウンドに溶け込んで全体を引き立てるタイプのもので好感がもてる。

    そしてここでちょっと時間を取ってのドラムソロ。ドラマーはTrevor Rabin、そしてTony Kaye,Billy Sherwood,らとの仕事をこなしていたアメリカ人のLouis Molino III。さすがにこのメンバーに抜擢されるだけあって、テクニックは抜群。従来のYESのメンバーの中では一番柔軟な姿勢のドラマーだ。そしてベーシストはTake ThatやIt Bites、そしてRick Wakemanのバンドマン、Lee Pomeroy。派手さはないが、しっかりとバックを固めている。ドラムソロを受けてのナンバーはあの8人メンバーで再結成された1991年のアルバム『Union』からの曲「Lift Me Up」。Trevor Rabinの曲だ。このようにポップな曲とディープな曲を交互に展開しながらも徐々に深くYESワールドに浸されていく。『危機(Close to the Edge)』からの「And You and I」や『こわれもの(Fragile)』の「Heart of the Sunrise」、や「Long Distance Runaround」、「The Fish (Schindleria Praematurus)」、そして1977年のアルバム『究極(Going for the One)』からの曲「Awaken」でピークに。複雑でありながらドラマチックな構成、そして後半のハープを弾きながらJon Andersonがしっとりと歌い上げる、これぞYES、という1曲だ。そして本編最後にはお約束の「Owner of a Lonely Heart」。意外だったのはギターのTrevorとショルダーキーボードを持ったRickのふたりがお茶目にも客席に降りていって練り歩いたり、ステージではJonとベースのLeeがアイドルのように振り付けをしながら踊っている、という軽いノリを見せていたこと。こんなアッパーな姿も今のツアーが順調だったことを象徴しているのだろう。アンコールにはまさかこのメンバーでも演奏するとは思っていなかった「Roundabout」。さすがにこのときばかりはSteve Howeにいてほしかった、と思ったが、全体にはこれだけ深いYESワールドを見せ付けられて大満足。4月の日本公演ではさらに深化したYESワールドを期待できるのではないだろうか。

    古賀正恭(FM COCOLO プロデューサー)

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