1978 ロック界の最重要人物 ボブ・ディラン、ついに来日!

 1978年(昭和53年)5月、成田に新国際空港が開港。1966年に閣議決定されて以来、さまざまな議論があり、激しい抗議運動などを経ての開港だった。その他のニュースとしては、前年にホームラン世界記録を更新した王貞治の800号達成、宮城県沖地震、日中平和友好条約調印、イギリスでの試験管ベビー誕生などがある。またこの年、映画『サタデイ・ナイト・フィーヴァー』が日本でも大ヒットを記録。大ディスコ・ブームを巻き起こした。他に話題を集めた映画には『グリース』、『ディア・ハンター』など。

 全米1位を記録した曲には、ビージーズの「ステイン・アライヴ」と「ナイト・フィーヴァー」、ローリング・ストーンズの「ミス・ユー」、シックの「ル・フリーク」などがある。

1月
BLONDIE
 NYのパンク・ロック・シーンから登場したブロンディ。“パンク界のマリリン・モンロー”と注目を浴びる妖艶なデボラ・ハリーのヴォーカルをフィーチュアしたサウンドは、60年代ポップスとパンクの合体と高く評価された。

RAINBOW
 リッチーのギターだけでなく、コージー・パウエル(Ds)、ロニー・ジェイムス・ディオ(Vo)らを中心としたメンバーのアンサンブルもまとまりを見せはじめたかのようであった。名前もブラックモアズ・レインボーからレインボーに変えての、1年ぶりの再来日。


2月
BOB DYLAN
 ロック・シーンに誰よりも大きな影響を与えたアーティス卜、ボブ・ディラン。彼の来日実現はまさに“待望”という言葉がふさわしいものだった。ローリング・サンダー・レヴューの流れをくむ大編成のバンドをバックにしたステージはのちにライヴ盤化されている。


3月
KISS
 あの衣装とメイクで身を飾り、サービス満点の衝撃ライヴを繰り広げて日本のファンの喝采を浴びたキッスが、1年をおいてまた日本へ、武道館へ帰ってきた。


4月
SCORPIONS
 やや伸び悩み気味のブリティッシュ・ハード・ロック・シーンを尻目に、ジャーマン・ロック・バンドが堂々進出。後にへヴィ・メタル・バンドの第一人者と成長していく彼らの、日本のライヴはここに始まった。

BILLY JOEL
 アルバム『ス卜レンジャー』の大ヒットとともに、アメリカを代表するスーパー・スターとなったビリー・ジョェルの初来日公演。都会的センスを感じさせるポップなサウンドの中にロックン・ローラーとしての一面を覗かせ、大物としての風格が漂うステージを展開。

CECILIO & KAPONO
 ハワイから登場したデュオ、セシリオ&カポノ。ウエス卜・コース卜・サウンドをベースにハワイの夕暮れを感じさせる甘美なメロディを乗せ、日本でも増えつつあったサーファーに大人気。


5月
TED NUGENT
 数々のへヴィ・メタル・バンドが誕生し暴力都市の異名を持つデトロイト出身のギタリスト、テッド・ニュージェントが初来日。野獣性剥き出しの、エネルギッシュで荒々しいへヴィ・ロックは、日本でも大爆発。

RICK DANKO & HIS BAND
(Special Guest) JAY FERGUSON

 “ザ・ラスト・ワルツ”と銘打ったコンサー卜で16年間の活動に終止符を打ったザ・バンド。そのべーシストだったリック・ダンコが自らのバンドを率いて来白。元ジョ・ジョ・ガンのリーダーであり、西海岸ならではの小気味よいハード・ロックを聴かせるジェイ・ファーガソン(Key)とジョイントを行った。


6月
VAN HALEN
 アメリカン・ハード・ロックの新星として登場したヴァン・へイレンの、記念すべき初来日。エドワード・ヴァン・へイレン(G)のエッジの効いたギター・ワーク、激しいアクションと強烈なキャラクターで観衆を魅了するデイヴィッド・リー・ロス(Vo)、ともにスター性充分。

AL GREEN
 オーティス・レディング亡き後のメンフィス・サウンドの正統的後継者と言われたアル・グリーンが初来日。


7月
LITTLE FEAT
 メンバー全員が卜ップ・セッションマンとしても活躍していたリトル・フィー卜は、南部のさまざまな音楽的要素をカリフォルニア的感覚で融合させた素晴らしい演奏を聞かせてくれた。翌年6月にはリーダーのローウェル・ジョージ(G)が他界している。

PAT McGLYNN
 20歳になったアイドル、パット・マッグリンが、2回目のソロ公演。


8月
SUZI QUATRO
第1部:ガールズ

 革のつなぎを脱ぎファッショナブルなコスチュームに身を包んで、5度目の来日。


10月
LEE RITENOUR FRIENDSHIP
 フュージョン界の卜ップ・ギタリストであり、スタジオ・ミュージシャンとして引っ張りだこのリー・リトナーが自分のバンド、フレンドシップを率いて来日。

IAN GILLAN BAND
 イアン・ギラン・バンド2度目の来日。今回もハード・ロック界のトップ・ヴォーカリストとしての底力をぞんぶんに見せつけた。

PETER FRAMPTON
 ハードからハンブル・パイを経てソロとなったピーター・フランプトンが、ヒット作『フランプトン・カムズ・アライヴ』と共に来日。名曲「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」を熱演。


11月
WISHBONE ASH
 二ュー・アルバム『因果律』 とともに2年ぶり、3度目の来日。

GENESIS
 スーパー・グループにのし上がったジェネシスが注目の初来日コンサー卜を行う。レーザ−光線と巨大な鏡を駆使した音と光のショー、2時間半のスペース・ファンタジーに観衆は我を忘れた。

JEFF BECK
WITH STANLEY CLARKE

 アルバムを発表するごとに音楽性の幅を広げ、ギターやベースの可能性に挑戦してきたジェフ・ベックとスタンリー・クラーク。2人は高度な音楽性と完壁なプレイでオーディエンスを圧倒した。


12月
FRANK MARINO
& MAHOGANY RUSH

 ジミ・へンドリックスの霊と夢で会ってからギターを始めたというフランク・マリノ。へンドリックス直系のギターとシンセサイザーを駆使したスペイシーなサウンドで独自の世界をつくり上げていた。

DAVID BOWIE
 デヴィッド・ボウイが来日。アルバム『ロウ』や『英雄夢語り』で示された重厚で未来的なサウンドを、完璧なステージ演出で見せる。自由な発想でギターの可能性を大きく広げたエイドリアン・ブリューのプレイもこの公演で注目を集めた。

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