TOTO/トト

40 TRIPS AROUND THE SUN TOUR

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  • TOTO デビュー40周年記念ジャパン・ツアーが遂に開幕!初日公演のライヴレポートが到着!
    2019.02.15

    デビュー40周年記念のワールドツアー、日本公演は広島からスタート
    ヒット曲を織り交ぜながら、充実の“TOTOサウンド”を響かせる!

    TOTO、17回目の来日公演は『40 TRIPS AROUND THE SUN』ツアーと銘打たれている。これは昨年リリースされたデビュー40周年を記念するベストアルバムの名をタイトルに冠していて(直訳すると“太陽の周りを40周”で、太陽が地球の周りを1周するのが1年だからつまり40年!)、そこから想像できる通りバンドの歴史を総括する集大成的な内容となっている。ツアーは昨年2月のヨーロッパ公演を皮切りにアメリカを回り、オセアニアを経て、いよいよ日本上陸である。
     今回の来日メンバーはオリジナルメンバーであるスティーヴ・ルカサー(G, Vo)、スティーヴ・ポーカロ(Key)に加え、3代目ヴォーカリストのジョセフ・ウィリアムス(Vo)、シャノン・フォレスト(Dr)、レニー・キャストロ(Perc)、ウォーレン・ハム(Sax, Cho)、シェム・ヴォン・シュロック(B, Cho)、ドミニク・タブリン(Key)という面々。ヨーロッパ公演に参加していた創始者のひとり、デヴィッド・ペイチ(Key)が不在なのは残念だが、その代わりとなるゼイヴィアー(=ドミニク)もプリンスと一緒にプレイしていた強者ということでこれはこれで楽しみだ。
     ジャパンツアーは日本武道館、大阪城ホールを含む全国8都市8公演。まずは2月14日のバレンタインデー、広島文化学園HBGホールでアニバーサリーツアーの幕は切って落とされた。

    薄暗い中、8人のメンバーがステージに上がる。彼らが1曲目に選んだのは、なんと昨年11月にリリースされたばかりの新曲「DEVIL’S TOWER」。ただし新曲といっても注意が必要で、これは80年代前半の未完成音源に現メンバーが新たに音をオーバーダビングして完成させたもの。つまり今は亡きジェフ&マイクのポーカロ兄弟やボビー・キンボールらがいた“80’s TOTO”と“2017 TOTO”の時代を超えたセッションがこの曲で実現しているのだが、それを冒頭に持ってくるとは……この選曲からも彼らの40周年記念ツアーに懸ける想いが伝わってくる。さらにその直後に演奏されたのは「HOLD THE LINE」。デビューアルバム『宇宙の騎士』に収録された彼らの最初のヒット曲。あの印象的なピアノのイントロが鳴った途端に場内大喝采。バンドも「どうだ!」と言わんばかりにサビを繰り返し、2曲目にして大変な盛り上がりを見せる。
     ステージ上は楽器が並べられただけの実にシンプルな構成である。前列の左右をゼイヴィアーとポーカロ、2台のキーボードが挟み、その間のスペースをルカサーとジョセフが動き回る。一歩下がったところにシェム、後列左からレニー、ウォーレン、シャノンがスタンバイ。唯一セットと言えるのは背後の幕で、ここにはベスト盤『40 TRIPS AROUND THE SUN』のジャケットと同じスペイシーな図柄が描かれている。
     ライブはTOTOの魅力満開で進んでいった。ルカサーとジョセフが交互にヴォーカルをとり、“野生のルカサー”“知性のジョセフ”と異なるテイストが混じり合う。それを包み込むのは“サウンドウォール”とでも呼べそうなブ厚いコーラスとキーボード。さらにドラムとパーカッションが複雑なリズムパターンを植え付ける。もちろんルカサーのギターは空前絶後の力量で、「I WILL REMEMBER」では哀愁を感じさせる歌声を聴かせた後、アウトロで情感たっぷりのソロを披露。その余韻も引かないうちに「ENGLISH EYES」ではハードなリフをかき鳴らし、無双っぷりを見せつける。ハードロック、プログレ、AOR……プレイヤーが巧ければジャンルなどないも同然で、フュージョン王道の「JAKE TO THE BONE」はバカテクすぎて笑いが漏れるほど。と、思いきや「パーティソング!」とはじまった「ROSANNA」では歌を客席に委ねるサービス精神ものぞかせていた。

    中盤はルカサーがアコギに持ち替え、メンバーも前方に固まって座り、アンプラグド風味のセッションを聴かせる。1曲ずつ曲の背景を語りながらワンコーラス程度披露。都会的AORの「GEORGY PORGY」、ポーカロが作編曲してマイケル・ジャクソンに提供した「HUMAN NATURE」、ピュアなバラードの「I’LL BE OVER YOU」、ウォーレンのハープが印象深い「NO LOVE」、『ザ・セブンス・ワン~第7の剣』からカットされた「STOP LOVING YOU」……。
     このパートはリラックスした空気の中で行われたが、そこで気付かされたのはバンドの仲のよさだった。ライブ序盤からルカサーがメンバーの元に寄って行ったり、ジョセフと肩を組んだり、若手のゼイヴィアーと絡んだりと、とにかくゴキゲンでヤンチャ気質全開。それを加速させるムードメイカーのウォーレンもいて、ステージ上の雰囲気が実にあたたかいのだ。それもこの40周年ツアーがうまくいってることを表しているし、デビュー41年目のTOTOが新たな黄金期にいるという証なのだろう。

    後半驚いたのは「DUNE」が演奏されたことだった。1984年に公開された映画『DUNE』(邦題『砂の惑星』)のテーマ曲で、2台のキーボードが絡み合うインストゥルメンタル。壮大な風景を描き出す音像はやはりTOTOらしさに満ちている。さらに驚かされたのはルカサーの「この曲弾きたかったんだ」というMCからビートルズ「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」をカバーしたこと。これが濡れたシンセが鳴り響くTOTOサウンドに見事に変化していて、「どんな曲でもTOTOがやるとTOTOになる」ことを痛感すると共に、その中でルカサーは実に気持ちよさそうに“泣きのギター(まさにMY GUITAR GENTLY WEEPS!)”で独演会していた。ちなみにルカサーとウォーレンは来月3月27日からスタートするリンゴ・スター・アンド・ヒズ・オールスター・バンドのメンバーでもあり、そこでも11公演に参加。ルカサーが日本びいきなのは有名だが、ここまで日本に滞在しているとますます親近感が湧いてくる。
     本編ラストは言わずもがな「AFRICA」。ポーカロのキーボードではじまり、太古の昔に引き戻されるようなリズム……アーシーとアーバンをわしづかみにする、これぞTOTOの真骨頂である。最後ジョセフもルカサーも両腕を広げカモン!と客をあおり、レニーもオフマイクで叫び、会場内は大合唱。アンコール「HOME OF THE BRAVE」はまさかのウォーレンが歌い出しを担当し、ハッピーなロックンロールで大団円を迎えた。
     とにかく全体を通じて感じたのはバンドが今、非常にいい状態であるということだ。メンタルも、フィジカルも、メンバーの関係性もすべてが良好で高水準にある。会場にはグレイヘアの年配者に交じって若者や親子連れの姿も見えたが、この40周年を機にQUEENのように再評価の熱も高まるかもしれない——そう感じさせるクオリティと充実感が今のTOTOには漂っている。

    文/清水浩司
    写真/菊井博史

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