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RINGO STARR And His All Starr Band/リンゴ・スター アンド・ヒズ・オール・スター・バンド

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  • RINGO STARR And His All Starr Band ジャパン・ツアー開幕!初日公演のライヴレポートが到着!
    2019.03.28

    通算5回目・およそ3年振りとなる日本公演の記念すべき幕開けはここ福岡から!定刻の19時を少しまわったところで会場内が暗転。ステージ袖からオール・スター・バンドのメンバーが次々と定位置につくと最後に今夜の主役であるリンゴ・スターが両手でピース・サインをしながら颯爽とステージに登場!「レイディーズ・アンド・ジェントルマン、プリーズ・ウェルカム・リンゴ・スター・アンド・ヒズ・オール・スター・バンド!!」というアナウンスの直後、グレッグ・ビソネット(Dr.)のカウントからオープニング・ナンバー「Matchbox」でステージがスタート。カール・パーキンスのナンバーでビートルズ時代のカヴァー曲で幕が開くとリンゴから「ピース&ラヴ、エヴリバディ」と挨拶が。続く「アー・ユー・レディ・ハヴ・サム・ファン?」、「アー・ユー・レディ・ヒア・サム・グッド・ミュージック?」という問いかけにオーディエンスが「イエーイ!」と応えるとそれを受けて2曲目の「It Don’t Come Easy」(明日への願い)へ。1973年リリースの本格的なオリジナル・ソロ・アルバム『リンゴ』収録曲で本国イギリスでは自身初のシングルとしてアルバムに先駆けて1971年にリリースされた記念すべきナンバー。メロディックなイントロが始まるとオーディエンスの手拍子が自然と巻き起こり会場の雰囲気が一気にリンゴ・スターの世界に。曲が終わると「アイ・ゲット・トゥ・エキサイテッド!」とリンゴからも興奮気味の言葉が。続く3曲目、「この曲はレノン・マッカートニー・スターキーで書いた曲」という紹介とともに「What Goes On(消えた恋)」へ。ザ・ビートルズのアルバム『ラバー・ソウル』収録のナンバーでリンゴのソングライター・デビュー作。この3曲ですっかり会場は温まった雰囲気に。

    ここでリンゴがステージ後方へのステップを上がりドラム・セットに就くと、最初のオール・スター・バンド・メンバーのソロ・パートがスタート。リンゴからの紹介を受けてまずはグレッグ・ローリー(Key./Vo.)がサンタナの「Evil Ways」(ウィリー・ボボのカヴァー)を。今回の参加メンバー5人~G.ローリー、スティーヴ・ルカサー(G./Vo.)、ヘイミッシュ・スチュワート(B./G./Vo.)、コリン・ヘイ(G./Vo.)、ウォーレン・ハム(Sax./Perc./Vo.)~による分厚いコーラス・ワークとバンド・アンサンブルが見事で曲の終盤ではスティーヴの高速ギター・ソロが炸裂!その勢いのままスティーヴがTOTOの「Rosanna」を。彼は一カ月前にTOTOとしての日本公演を終えたばかりで短期間での再来日はファンとしては嬉しい限り!曲の終盤ではジャングル・ビートに乗せたジャム・セッション風なアレンジが施され、グレッグ、ウォーレン、スティーヴがそれぞれ見事なソロ・プレイを披露。早くも「本編ラスト」かのようなヒート・アップ振りにオーディエンスも大歓声で応えます。続いてスティーヴの紹介を受けてバトンはヘイミッシュへ。この2人がそれぞれベースとギターを持ち替えてヘイミッシュのヴォーカルによるアヴェレイジ・ホワイト・バンドの「Pick Up The Pieces」。70年代ホワイト・ファンク最高峰のナンバーをリンゴとグレッグによる重厚なダブル・ドラムで聴けるのはこのライヴならでは。続いてヘイミッシュからの紹介を受けてコリンがギター・リフを弾き始めるとウォーレンによる印象的なフルートの音色が。メン・アット・ワークの「Down Under」!コリンの80年代当時と変わらぬハイトーン・ヴォイスは鳥肌もの。ここまでの内容で次々と多様なナンバーを変わらぬテンションでプレイするオール・スター・バンドの素晴らしい演奏力にふと気が付いて、いたく感動。ライヴ序盤の7曲で早くも他のライヴの1公演分と同じくらいの満足感が。(笑)この豪華メンバーによるライヴは実に贅沢です。
    ここで再びリンゴによるザ・ビートルズ・ナンバーのコーナーへ。「Boys」(ザ・シュレルズのカヴァー)、「Don’t Pass Me By」と続いた後「次の曲はみんなが知ってるよ」と言って始まったのは「Day Tripper」か!?と思ったらイントロだけで終わる軽いジョークで。。。「違う、それじゃないよ」と笑いながら仕切り直しての「Yellow Submarine」。スティーヴのアコーステック・ギターが、のどかなムードに華を添えます。ここで一旦リンゴがステージから離れてメンバーによるソロ・パートが2曲。ヘイミッシュがアヴェレイジ・ホワイト・バンドの「Cut The Cake」、グレッグがサンタナの「Black Magic Woman/Gypsy Queen」(フリートウッド・マックとガボール・ザボのカヴァー)を。「Gypsy~」の終盤では再びスティ-ヴの本家真っ青な高速フレーズの嵐によるギター・ソロに加えてグレッグもラテン・パーカッシヴなドラム・ソロで応戦。

    そしてリンゴが鮮やかな白いジャケットに着替えて再登場しライヴ後半の始まり。バンド・メンバーをひとりひとり紹介した後、ソロ作品から「You’re Sixteen」(ジョニー・バネットのカヴァー)と「Anthem」の2曲を披露。「Anthem」では背景にピースマークが映し出され「平和と愛」を願うリンゴの強いメッセージが伝わって来ます。
    リンゴがドラム・セットに就いて再びメンバーのソロ・パートへ。まずはコリンによるメン・アット・ワークの「Overkill」。この曲でも圧巻のハイトーン・ヴォイスを聴かせたコリンに対して、曲が終わるとスティーヴから「俺のお気に入りの声」との賛辞が。そのスティーヴの「プリーズ・シング・アロング」というMCから曲はTOTOの「Africa」へ。メンバーの鉄壁なコーラス・ワークが際立つとともに、先のコリンのハイトーン・ヴォイスがこの名曲に見事にハマるという奇跡に大いに感動。今日何度目かのハイライトの後はヘイミッシュによるアヴェレイジ・ホワイト・バンドの「Work To Do」(アイズレー・ブラザーズのカヴァー)でクールダウンか?と思いきや、見事なファルセット・ヴォイスと切れ味溢れるカッティング・ギターで最高のグルーヴを体感。心躍るテンションのまま今度はグレッグが「オーラ!」(スペイン語の挨拶)と掛け声を放った後、サンタナの「Oye Como Va(僕のリズムを聞いとくれ)」(ティト・プエンテのカヴァー)へ。曲中では本領発揮と言える圧巻のキーボード・ソロを披露。そして終盤はサンタナ楽曲恒例と化したスティーヴによるギター・ソロ。とりわけこの曲でのチョーキングとアーミングを駆使した超絶プレイは彼が正真正銘のトップ・ギタリストであることを強く印象付けました。

    そしてリンゴによるドラム&ヴォーカル曲「I Wanna Be Your Man」(ザ・ビートルズ)でR&Rモードにリセットされてライヴは終盤に突入。コリンによるメン・アット・ワークの「Who Can It Be Now(ノックは夜中に)」、スティーヴによるTOTOの「Hold The Line」が続けて披露された後、リンゴがドラム・セットを離れてステージ中央へ。曲は彼の温かな人柄と音楽性が最も表れたソロ代表曲「Photograph(想い出のフォトグラフ)」。ピースフルなイントロに全身が包まれて、同じ空間で同じ時間を「リンゴ・スター」と過ごせている幸福感がピークに達し目頭が熱くなります。続くザ・ビートルズの「Act Naturally」(バック・オーウェンスのカヴァー)でも彼独特の左右交互にハッピーにステップを踏むあの姿は変わらず、セット・リストは遂にザ・ビートルズ時代のリード・ヴォーカル代表曲「With a Little Help From My Friends」へと進行。立ち上がって大きな手拍子を贈りながら歌うオーディエンスにリンゴもジャンプしながらの手拍子とWピース・サインで応えます。エンディングでのリフレインの後「サンキュー!グッドナ~イト!!」と軽快な足取りでステージ袖へ帰ったと思いきや。なんとバンドの演奏が突然「Give Peace A Chance(平和を我らに)」へと切り替わるとリンゴが駆け足でステージに戻ってきたではないですか!再びリンゴが両手を挙げてピース・サインをすると会場中がピース・サインで溢れる美しい光景となって、また目頭が熱くなりました。やがてバンド・メンバーを残してリンゴが先にステージを去り、追って演奏を終えたオール・スター・バンドの面々がステージ上に一列に並んでオーディエンスにおじぎをして全てが終了。全24曲・2時間ノンストップのライヴは終始「Peace&Love」な雰囲気で満ち溢れ、素晴らしい楽曲と演奏が凝縮された濃密なステージでした。この言葉に出来ない「感動」はその場で体験しないとわからないもの!さあ、あなたも是非会場へ!!

    文/松田康宏
    写真/田中紀彦

     

    セットリスト

                     

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