最新インタビューが到着!一部を映像付きで特別公開!!
<映像内インタビューの書き起こしはこちら>
Q:音楽活動の中で、一番嬉しかった瞬間や忘れられないステージと言ったら?
J:いくつかあるよ。長年の夢だったブロードウェイ・デビューがかなった『ナターシャ、ピエールと1812年の偉大な彗星』。スーパーボウルでパフォーマンスできたことも、本当に名誉なことだった。ネルソン・マンデラの誕生日に彼に歌を披露できたことも、実際に会えたことも忘れられないよ。
そしてつい最近のことだけど、ストーンヘンジでスパイナル・タップ(*ロブ・ライナー監督の名作モキュメンタリー映画『This Is Spinal Tap』に登場する架空ヘヴィメタル・バンド)と一緒に歌ったんだ。これまでの人生で、あんなクールな出来事はなかった!ロブと奥さんのミシェルもいたよ。それがつい最近のことさ。だからあんなことになってしまって(*実の息子によって夫妻が殺害されるという事件が12月に起きた)、みんな本当にショックを受け、打ちのめされているよ。でも僕は楽しかった思い出だけを胸に留めていたいんだ。実際、本当に楽しかったんだ。ストーンヘンジの遺跡を訪れたのは初めてだったけど、その前でクリストファー・ゲスト、ハリー・シェアラー、マイケル・マッキーンと歌ったんだよ。彼らはコメディ界のヒーローたちさ。それだけでも最高だったけど、ロブとミシェルがああいうことになった今、あの映画に関わるすべての人たちとって大きな意味がある場所で(*ストーンヘンジの巨大なモニュメントをステージに登場させる予定が、サイズをフィートではなくインチで書いてしまったため、小さな模型になってしまったという、映画最大のギャグのネタ)、二人が本当に楽しそうにしている姿を見られたことは…悲しいけれど、これからもずっと心に抱き続けていくと思う。
Q:それは映像として公開されるものなのですか?
J:リリースが予定より遅れることは間違いないだろうけど、いずれかの時点で、ロブ&ミシェルのこれまでのレガシーへのトリビュートとして、発表されるのは間違いないと思う。コンサートとしてもだけれど、愛と笑いに溢れた本当に美しい夜だったからね。あとは遺族である二人の子供たち(JakeとRomy)次第だと思う。
Q:これまで音楽的に影響を受けたアーティストは?
J:子供の頃から、いろんなタイプのシンガーを聴いていたけど、ミュージカルの分野だと、マンディ・パティンキン、ブライアン・ストークス・ミッチェル、ジョン・レイットが特に好きだったよ。
ロック・ファンでもあったから、10代だった90年代は最高の時代だった。ニルヴァーナやパール・ジャム、サウンドガーデンの…クリス・コーネルの声!ビョークのワイルドさや実験性も大好きだったし、ピーター・ガブリエル、アニー・レノックス、フレディ・マーキュリーもね。完璧さには興味がなくて、それよりはちょっと荒削りでも“感情を表現している”声に惹かれていたんだ。
ワールド・ミュージックも大好きで、ポール・サイモンからは本当に大きな影響を受けたよ。優しい声で心に響く美しい歌詞を書く一方で、ブラジルのドラムや南アフリカのクワイアを取り入れていて、そういう彼の曲を通して、子供だった僕はいろんな音楽に触れることができた。自分のアルバムが一つのスタイルにとらわれていないのは、子供の頃から、いろんな音楽をミックスすることにワクワクさせられてきたからだと思う。アルバムを作るたび、それはいつも意識していることなんだ。
Q:せっかく年が明けたばかりですので、2026年の抱負を聞かせてください。
J:新年の抱負って正直ちょっと苦手というか、一度として守れたことがなくてさ(笑)。みんなそうなのかわからないけど、だから大げさな目標は掲げず、ごくシンプルなことを願いたい。それは自分が愛する大切な人たちを、できる限り強く、たくさん抱きしめて、1日1日を精一杯生きること。だって、感謝すべきことは本当にたくさんあるし、その一方で、世界ではいろんなことが起きているからね。大きな目標や理想論にとらわれるより、幸せを感じられるシンプルなことに目を向けるべきだって、実はみんな感じているんじゃないかな。
僕の大好きな本は、実は日本の本でね。『IKIGAI』といって、文字通り、人の“生きがい”について書かれた一冊なんだけど、すごく共感できるんだ。コミュニティや家族の中で、自分の価値を実感させてくれる、ささやかな生きる目的を見つけることの大切さを教えてくれる本だよ。「幸せの探求」ということを人はよく言うけれど、幸せは一過的なものだから、いつまでも続くとは限らない。でも生きる目的は永遠のものだ。今年も「自分には“生きがい”がある」、そう思い続けられることが、僕にとって大切なことだと思うよ。
Q:茂木健一郎の『生きがい』ですね。
J:ああ。素晴らしい一冊さ。
Q:最後に、ジャパンツアーを楽しみにしている日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
J:僕から、日本のファンの皆さんに伝えたいのは、25年間にわたって注いでくれた愛への感謝です。日本には行けたり、行けなかったりで、これまでコンサートを実現することができなかったけれど、ずっとみんなの愛は感じてきました。コメントも読んできたし、日本を訪れた時には実際に会えた人たちもいる。そして今回、キャリアを通してずっと待ち続けた日本でのショーを2日行えることを、大げさじゃなく、心から本当に嬉しく思っています。ステージに立った時、それがみんなにも感じてもらえるはずです。僕が今、音楽を続けていられるのは、皆さんがインスピレーションを与え続けてくれたから。僕からはありったけの愛をステージから送るつもりなので、ぜひ会場でお会いしましょう。
interview & translation:Kyoko Maruyama
本インタビューの全文はSPICEにて公開中!