2CELLOS/トゥー・チェロズ

THE SCORE TOUR

NEWS 最新情報

  • 2CELLOS WOWOW 5/14(日)は来日記念特集!
    2017.03.29

    5/14(日) 豪華2本立て放送

    19:30~「2CELLOS ON THE ROADプレミアム・コンサート in JAPAN」
     2015年のジャパンツアーから、特別公演となったストリングスを従えたクラシカル・コンサート

    21:15~「2CELLOS『スコア』ライブ・イン・シドニー2016」(初放送)
     映画音楽の名曲をコンセプトにしたニューアルバム『スコア』の世界を、60人からなるシドニー交響楽団とともに再現する昨年12月のオーストラリア公演。

    http://www.wowow.co.jp/special/012445

  • 2CELLOS 最新インタビュー公開
    2017.03.29

    5月にジャパンツアーを控える2CELLOS。
    先日プロモーション来日した時に取材したロングインタビューが遂に解禁!
    来日公演、ニューアルバムについて熱く語っていただきました。

    5月の来日公演について

    ——前回のサントリーホールでの公演から話を聞かせてもらえますか。いいコンサートでした。

    ルカ「僕らにとっても特別な公演になった。日本で初めてクラシックを演奏したので、とても印象深かったし、サントリーホールの響き、音響には感動した。僕らにとってサントリーホールでコンサートを行うのはひとつの夢だったからね」

    ——あの日のようなプログラムは、海外でもやっている?

    ステファン「母国クロアチアではやったよ。でも、正直に言うと、サントリーホールのリハーサルの意味合いが強かったかな。サントリーホールは、世界的に有名なクラシックの会場なので、実は、僕ら、結構ナーバスになっていたんだよね」

    ルカ「また、ぜひサントリーホールでコンサートをやりたいと思っている」

    ——5月の来日公演を控えて、楽しみにしていることはありますか?

    ルカ「毎回、日本に来るのを楽しみにしている。とりわけ今回は、初めてコンセプトに基づいたコンサートになるわけだから、心から楽しみにしている。しかも、オーケストラと共演する。具体的には2部構成で、1部が映画音楽、2部がロックやポップになると思う」

    ——演奏するチェロも1部と2部で変える?

    ステファン「変えない。両方ともにエレクトリックを演奏する。アルバムではアコースティックを演奏したけれど、コンサートではエレクトリック。理由は、会場の規模に関係している。クラシック専用ではない、大きなホールで演奏するので、音をより響かせるためにはエレクトリックの方が適している。アコースティックの場合、マイクの立て方をかなり工夫しないといけない。それであれば、エレクトリックの方がいいと思う」

    ——何かサプライズを期待できる?

    ステファン「全てがサプライズだよ(笑)。僕らは、いつも観客の反響というサプライズをもらっているからね」

    ルカ「僕らにとっても新しい試みのコンサートなので、どうなるかな?というのもひとつのサプライズだと思っている」

    ——日本ツアー、地方での楽しみは?

    ルカ「僕はビールだね。日本のビールはのどごしがよく、もともと美味しいうえに、グラスまで冷えているという気遣いがあって、さらにビールが美味しく感じられる」

    新作『スコア』について

    ——名器ストラディヴァリウスとアマティを借りた経緯は?

    ルカ「ある人の仲介で、僕らも独自のネットワークを構築してきたので、新作の制作にあたって、ロンドンの老舗楽器店ジョン&アーサー・ベアーにチェロを借りられないかと申込みした。タイミングよくちょうど2本(ストラディヴァリウスとアマティ)が在庫としてあると聞き、この名器を演奏して、レコーディングすることになった」

    ——最初からアコースティック・チェロでアルバムを作る予定だった?

    ルカ「こういったテーマの音楽に取り組むためには一番いい、ベストなチェロで演奏するべきだろうと思った。奥深く、豊潤な、美しい音色を奏でるためにはやはり楽器も一流のものが必要となってくるからね。
     今回は、楽器に限らず、一流を揃えて制作に臨みたいと考えていた。オーケストラは、ロンドン交響楽団、スタジオは、ロンドンのエアースタジオ、チェロは最高峰の名器で、チェリストも一流(笑)、サウンドエンジアも最高クラスのピーター・コビン。彼は、数々のオーケストラによる映画音楽のレコーディングを成功させてきた素晴らしいエンジニアだ。エアースタジオにも慣れている。このように世界トップクラスの人達に囲まれてのレコーディングだったので、当然ながら楽器も最高峰のものを用意したかったんだ」

    ——名器を演奏した時の第一印象は?

    ステファン「それはそれは本当に素晴らしくて、僕達が普段演奏している自分のチェロと比べた時、さらに伝説の楽器のすごさを実感したよ。演奏した瞬間の反応に名器たるゆえんを大いに感じたよ」

    ——具体的にどこが素晴らしいのか、言葉で説明することは出来ますか?

    ステファン「クルマに喩えるとわかりやすいかもしれない。フェラーリを運転すると、一般的な自家用車とはダイナミズム、高級感、機能のレベルの違いを大いに感じるわけだけれど、それと同じかな。ハンドリングがとにかくいいんだ」

    ルカ「弾いた瞬間の反応がとにかくいい。演奏しやすいのはもちろんのこと、色鮮やかな音色をいろいろ奏でることが出来るんだよね」

    ——映画音楽というテーマは、どのように生まれたのか。

    ルカ「子供の頃から、僕は映画音楽の大ファンだった。いつかこのようなテーマでアルバムを制作したいと願っていた。今回は、根本的な制作の方法がこれまでとは違っていた。過去3作は、YouTubeで発表し続けた新曲を集めて、まるでコンピレーションのような感覚でアルバムを制作していた。それが今回は、初めてコンセプトを練るところから始まったアルバム制作だった。
     そのコンセプトを練る段階で、これまでとは異なる僕らの繊細で、ロマンティックな演奏という面をみなさんにお見せしたいという風に考えた。僕達は、子供の頃からクラシックを学んできたけれど、いきなり純粋なクラシックのアルバムに方向転換してしまうと、これまでのリスナーにきっと「とっつきにくい」とか、「わかりにくい」という風に思われてしまうので、まずは映画音楽でロマンティックな演奏を聴いてもらうのがいいだろうと思った」

    ——坂本龍一のサントラに参加したり、前作でハンス・ジマーの楽曲を2曲取り上げたことなどが、映画音楽をテーマにする布石になったか?

    ルカ「言ったように子供の頃から映画音楽が好きだったので、「いつか映画音楽のアルバムを」という思いは、ずっとあった。それが今回実現したのは、これまでの実績、デビュー以来ずっと頑張ってきたので、ある程度の地位が確立されたことで、こうして世界的な一流オーケストラと共演できることになった。素敵なメロディーの楽曲を選曲するうえで、優秀なオーケストラとの共演は、必須だったから。
     新作を制作するにあたり、究極の目標は「人々の心の琴線に触れるようなアルバムを作る」ことだった。だから、坂本龍一のサントラに参加したこととか、ハンス・ジマーの楽曲を前作で演奏したことは直接関係していない。ただ、言えることは正しいタイミングで、映画音楽のアルバムが作れたということだ」

    ——前3作からの大胆な方向転換、迷いとかはなかったか?

    ステファン「迷いも、戸惑いも全然なくて、僕らは、クラシカル・クロスオーヴァーの演奏家として、前3作とは異なる面、新たな面、それはロマンティックだったり、心癒される演奏だったりするわけだけれど、そういう長所があることも知って欲しいと思った。長年クラシックを学び、高度なテクニックをも身に付けているので、それを駆使した繊細で、情感豊かな演奏も聴いてもらいたいと思ったんだ」

    ——さて、具体的にどのような方法で選曲をされましたか?

    ルカ「候補曲のなかから、まず20曲に絞った。そこから最終的に収録の14曲(ボーナストラックを除く)になった。選曲する過程は、僕にとって旅のような経験になり、そのなかで新たな曲との出会いもあった。それらを含めると、あとアルバム2枚か、3枚は、映画音楽で作れるのではないかと思う。それも、このアルバムの成功によって決まってくると思うけれどね(笑)」

    ——その選曲について、映画の時代も幅広く、2人が生まれる前の映画からも選んでいますよね?

    ルカ「共通点は、どの作品も映画史に残る名画ということ。僕の場合、音楽から映画を知り、古い名画も時代を遡って観てきた。繰り返しになるけれど、僕は、幼い頃からクラシックを学ぶ一方で、映画音楽にも興味を持ち、よく聴いていた。映画音楽というのはクラシックと比べると、エモーショナルで、饒舌にストーリーを語っている。だからこそ感情移入がしやすく、そこに惹かれて、子供の頃から多くの映画音楽に親しんできた。もちろん映画も大好きだよ」

    ——14曲の選曲ポイントは?

    ルカ「基本は、音楽の素晴らしさ。それほど難しい話ではないんだ。純粋にチェロの音色を生かせるような、美しいメロディーの曲を選んだだけ。それがポイントさ」

    ——前回のサントリーホールで披露した『ガルリエルのオーボエ』は入っていないのはなぜ?

    ステファン「すでにコンサートで何回も演奏している曲なので、ファンの方には新しい曲を聴いてもらいたいと思ったから。それに僕らにとってもフレッシュな感覚が必要だったから、選ばなかったんだ」

    ——1曲目の『ゲーム・オブ・スローンズ』だけは、TVドラマの音楽ですよね?

    ルカ「選んだ理由はいくつかある。まずは、この音楽がチェロ用に書かれていること。もちろん音楽自体も素晴らしい。さらに、このドラマのロケ地が僕の父の出身地であるクロアチアのドブロヴニクだったこと。それがこのPVをドブロヴニクで撮影してみたい、というインスピレーションにもつながり、演奏することにした」

    ——この曲がハンス・ジマーの弟子ラミン・ジャワディが作曲したことって何か関係ありますか?

    ルカ「そうだね、僕らは、ハンス・ジマーのことをリスペクトしているから。実は、数ヶ月前にハンスと直接電話で話す機会があった。彼がソニー・ミュージックから発売する作品集に僕らの曲を入れたい、という許諾を得るための電話だったんだけれど、彼と話せて僕はすごくうれしかった。
     ただ、残念なことにその電話を受け取った時、僕らはたまたまペルーにいて、通信状況が良くなくて、じっくり話すことが出来なかったんだけれど、でも、そのなかで今後何か一緒にプロジェクトで組もう、と言ってもらえた。すごくうれしかったね。本当に通信状況が良ければ、もっといろいろ彼と話をしたかった」

    ——その後、何か具体的にプロジェクトは進行している?

    ルカ「ハンス・ジマーもプロジェクトに関して、まだアイディア段階のようだったので、何か具体的にその後話が進んだということはない。ただ、もし実現したのならば、僕らの夢がまたひとつ叶うことになるよね」

    ステファン「僕らは、本当にラッキーだよね。夢の全てが叶っているから。そこにもうひとつハンス・ジマーとのプロジェクトが加わるのであれば、またまた幸せな気持ちになれると思う。僕らは、夢の実現のために生きているんだから(笑)」

    ——ちなみに夢の実現のためにやっていることは?

    ステファン「まずは、夢を見る勇気を持つこと。多くの人は、それすら恐れてしまい、夢見ることをあきらめてしまう。僕らの経験から言うと、家族や友人、知らない人からたとえ「無理だよ」とネガティヴな意見を言われたとしても、僕らは、その言葉に耳を傾けないようにしていた。自分を信じる情熱を持って、前に突き進むしかない。勇気を持つことがとても大切だと思う」

    ——悩み多き音大生のいいお手本になっているのでは?

    ステファン「そうかもしれない。でも、まず言いたいのは僕らと同じような道を、同じスタイルの音楽で進みたい、という風に考えるのはよくないよね。実際にマネージメントに2チェロズのようになりたい、と売り込んでくる音大生がいるけれど、それでは僕らのマネであって、独創性がないじゃない。自分の道は、自分の音楽で切り拓かないとね。マネでは成功しないと思うよ」

    ——話を映画音楽に戻しましょう。演奏している時は、何か映像とかを思い浮かべている?

    ルカ「映像の意識は、特にない。もちろん人間なので、無意識のうちに映画のストーリーが演奏に盛り込まれることはある。でも、一番重要なのは、メロディーが持つ感情を僕が感じながら演奏すること。ストーリーや、映像よりもそれを重視している」

    ——エアースタジオの良かった点は?

    ルカ「かつて教会だったところを改造しているスタジオなんだ。なので、まず雰囲気がとてもいい。天井も高く、主にオーケストラのレコーディングに使われている。エンジニアのピーター・コビンは、エアースタジオでのレコーディング経験が豊富で、マイクの立て方も熟知していたので、すごく助けられた。オーケストラがどんなにフォルテッシモな音を奏でても、空間に余裕があるので、音の広がりが感じられる。閉そく感がなかったのが良かったね」

    ——共演のロンドン交響楽団に関して

    ルカ「素晴らしいオーケストラだった。楽団員がひとつの生命体となって音を奏でる。音の強弱を含めて、その連帯感が素晴らしく、当然のように初見でも楽々演奏できる。まるで100回以上も演奏してきたかのようにね」

    ——今回ニック・パトリックにプロデュースを依頼した理由は?

    ルカ「僕らがプロデューサーに期待することは、どれだけいいチームを編成できるか、ということ。エンジニアとかスタッフの心配をすることなく、そういったことの全てをオーガナイズしてくれること。そうすれば、僕らは演奏に専念できるからね。そういう点でニックはいいチームを編成してくれた。さらに僕らのアイディアに対してもいつもオープンな態度で聴き入れてくれた。そういう意味でも最高のプロデューサーだった」

    ——アルバム・タイトルの「スコア」について

    ステファン「いくつかの意味がある。まず純粋に映画のサウンドトラックという意味の「スコア」。もうひとつは英語で、ビンゴ、大当たりという隠れた意味もあるので、このアルバムをヒットさせたい、という僕らの思いも込められている」

    ——最後にいまハマっていることは?

    ルカ「今スロベニアに家を建てている。なので、ツアー以外の時間は、どんな家にしようかと考えていた。小さいけれど、ホームスタジオもあるし、大好きなサウナも完備している。僕らは、デビュー以来スーツケースに住むような生活を送ってきた。もう30歳になるので、これでようやく落ち着けるかな」

    ステファン「僕もこれからクロアチアに家を建てるつもり。その設計に夢中で取り組んでいるよ」

    取材:服部のり子

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    皆様のご要望にお応えして、追加公演が決定しました!

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